登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

今年はどこの山へ

まだ1月。

でも、もう1月という方もいるのかもしれません。

先の予定があると楽しみですもんね。

お店には

「今年、富士山に登ろうって誘われていて…」

というお客さまがチラホラ。

富士山の山開きまで半年ありますが、その前に装備を揃えて近くの低山で体を慣らしておけば、

「初めての登山が、今日の富士山です!」

という方よりは、体も気持ちも、余裕をもって歩けるはず。

 

昨年の夏は、驚きのお客さまがいらっしゃいました。

若い女性でした。

お店に入ってしばらくしても何も手にとらず、ずっとキョロキョロされていたので

「お探しのものがございますか?」

と声をかけると

「富士山に行こうと思っていて、何を買えばいいのかなぁって」

ざっと必要なものをお伝えして、話のついでに

「ツアーにご参加ですか? いつ頃(7月〜9月で気温が違うので)行くのでしょうか?」

と聞くと…

「今夜です」

えぇっ!

もうすぐ、夕方ですが?

 

ちょっと、しどろもどろになってしまいました。

ビックリしすぎて。

リュックも持っていないし、靴もスニーカーしかない、と言うし…

まぁ…

富士山はノリで登れてしまうこともある山です、正直言うと。

・雨が降らない

・強い風が吹かない

・体調が悪くない(高山病にならない)

という条件のもと、体力があり「いぇーい」という勢いがあれば。

 

話がそれました。

ザックはいつでもご紹介できるのですが、ウェアがなぁ…

春夏シーズンのものが揃うのは、まだまだ先のことです。

今、お店にあるパンツは、裏地が起毛していたり、起毛していなくても厚めの生地のものがほとんどですし。

理由があって、夏でも厚めの生地のパンツをはく方もいらっしゃいますが、最近の山は昔よりずっと暑いので、季節にあった生地を選んだ方がいいと思います。

パンツは、春夏秋で1本、冬で1本そろえてみてはいかがでしょうか?

 

8kgくらいの重さを背負うことに慣れておいて損はない、ザックについて。

富士山で1泊するとなると、ほとんどの店員は30リットルをすすめるはずです。

着替え、山頂に着いたときの防寒具、飲み物などを入れるとなると、それくらいの大きさが必要になるからです。

慣れてくれば、もっと小さなザックで行けることも分かってきますが、最初はやっぱり持ち物も増えます。

自分で持てる分しか背負えないので、水が重ければ、途中の山小屋で補給していくことになります。

同じ重さでも、体にフィットしているザックとそうでないザックでは、体に感じる重さが段違い。

パッキングの仕方によっても変わります。

下が軽いもの、背中側の上部に水など重いもの、にします。

私はドイター、カリマー、ノースフェイス、オスプレー、グレゴリーと、いろいろな大きさで20個以上使ってきました。

数年前に出た結論は、私にはMILLETがいちばん合う。

なので、最近はMILLET一択です。

昨年の春夏シーズンにモデルチェンジしたサースフェーの改良ポイントなどが分かりやすいページを見つけました。

https://www.ici-sports.com/lp/millet_nakagawa_talk/

モデルの仲川希良さんがたくさん質問していて、とても詳しい内容です。

初めてザックを買う方はいろいろ背負い比べて、値段でなく、フィットするザックに出会えるといいですね。

 

私は、先週から山の地図を見ながらご飯を食べています。

甲斐駒ヶ岳でしょ~、飯豊山でしょ~、谷川岳でしょ~、たくさん歩きたい山があって、どんどん手帳が埋まっています。