登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

レインパンツと撥水スプレー

レインパンツを買い替えました。

「破れた」とか「透湿性が落ちた」とかそんな理由ではなく、体が大きく成長してしまったためです…

お恥ずかしい。

体重が増え続けても、ごまかしごまかし着てきましたが、昨年の北岳

「こりゃ限界」

と、思い知りました。

脚が上げにくい。

レインパンツに保温性はありませんから寒いの覚悟で、手持ちのパンツを脱いでみてもダメだ~。

腰より太ももを高く上げると、かなり引っ張られる。

こんなことが理由で転んでケガしたり死んだら、それこそ本末転倒!

これは着ちゃダメだー。

雨に濡れて、太ももに冷たく張り付いたパンツに体温をもってかれてガタガタ寒さに震えた方が、まだマシではありませんか。

で、着ないで歩きました。

その前に着たとき(あまり雨に降られたことがない)より太くなった脚を、心の中で責めながら。

 

幸い、稜線からすぐ外れるルートだったことと雨がだんだん弱まったため、冷えは感じずに下山できました。

体重が増えたなら、行く前に試着しろ!

レインパンツの重さはたった173gですが、着ることができないのなら持ってきてもムダじゃないか!

それならその重さの分、マカダミアナッツチョコを持ってきたほうがよかった!

 

どこのレインパンツに買い替えようかなぁ。

私の場合、サイズの問題もありますので…

でもレインパンツは、普段のパンツほど腰回りがピッチリしてなくてもいいと思っているので、レディースのサイズがないならメンズでもいいのです。

 

レディースは、腰が細くお尻にむかって大きくなっています。

対して、メンズはほぼ寸胴です。

女性がメンズサイズを着るとたいてい、下腹部やお尻に合わせると腰がブカブカでいくつも手が入る、腰に合わせるとおヘソから下はパッツパツという事態になります。

これは上着にも言えることで「メンズの色の方が好きだなぁ〜」と試着しても、前がとじれない…

ファスナーがラクラクとじられるような腰回りがちょうどいいものは、肩が落ちてしまったり、なんだかブカブカ〜ということになります。

体の線が出る服はイヤだ、ゆったり着たいというご要望もたまにあるのでお試しいただきますが、

「やっぱりメンズはやめます」

となることが多いです。

レディースを着てもメンズを着ても、要するに何を着てもキマる、スラッとした方が試着するのを見ていると、うっとり(この表現、気持ち悪いでしょうか? ご本人にお伝えしすると爆笑されるけど)します!

 

いくつか試着してみました。

MILLET(ミレー)、MAMMUT(マムート)、mont-bell(モンベル)、Columbia(コロンビア)の4つ。

ストレッチはMILLETが抜群でしたが、レディースサイズは入らないのでメンズサイズにしたら、やっぱり丈が長い!

時代劇みたいでした…

普通のパンツならいくらでも裾上げすればいいのですが、レインパンツは裾にファスナーや絞るための紐がありますから、パツンと切るわけにはいきません。

多少は長くても、登山靴にかかって地面につかなければいいのですが限度があります。

 

MILLETには、手持ちのパンツの上に着るオーバーパンツのほかに、1枚履きできるレインパンツもあります。

こちらも屈伸がラクラクできるくらいにストレッチがきいていますが、1枚履きできるということは、普通のパンツとシルエットが同じ。

そうなると、お尻に合わせると腰がブカブカになるのは当然のことでした。

付属のベルトでしめても、みっともない。

お尻の大きさが強調されてしまう。

今回は、MILLETはナシだな。

 

Columbiaは、生地が好みではありませんでした。

MAMMUTも、メンズだと私には丈が長い。

 

mont-bellだな〜、やっぱり。

レインパンツだけで、こんなにあります。

定価品をいくつか見て目星をつけてから、アウトレットコーナーへ。

欲しいものと同じ規格のものがあればラッキー。

透湿性と耐水性が高いストームクルーザーにするつもりです。

あ、あった。

レディースの最大サイズのショート丈で、私が欲しかったやつ!

ストームクルーザーは2種類ありますが、登山靴をはいたまま着られるフルジップのものにしたいと思っていたのです。

ショート丈だと、長さもちょうどいい。

色も好みです。

定価品より五千円お安く買えました。

 

それにしてもmont-bellさんは、どうしてGORE-TEXをこんなに安く販売できるのだろう。

GORE-TEXはどんどん高くなっているので、各ブランドはGORE-TEXをつかったものも作りつつ、独自の素材でレインウェアを作っています。

着心地や柔らかさなどは、他のブランドのものがいいけれど、

「耐水性はやっぱりGORE-TEXがいちばん!」

というお客さまが多いのも事実。

ヤブの中へ突っ込んでいくようなルートや、岩場をずっと歩くような登山の場合はレインウェアにかかる圧が増しますので、GORE-TEXというか、表地が強いものをオススメします。

 

私のような、バリエーションルートへ行かず、岩場を歩くのは少しだけという登山が多いのであれば、耐水圧は20000あれば充分なはず。

レインウェアの耐水圧・浸透性とは?春夏は蒸れに気をつけてレインウェアを選ぼう – 安全靴・作業服のことなら「安全ワーク」

 

ひどい雨のときは、そもそも長時間行動しません。

雨の岩場、怖いし。

景色が見えないんじゃ、つまらない。

 

 

あと、お客さまからよくされるのが、

「撥水スプレーと防水スプレーは同じですよね?」

というご質問。

表示によっては同じように思えますが、撥水と防水は違います。

でも説明すると、長くなってしまう。

なんかこう… 短くてもピシッと伝わるにはどうしたらいいだろう?

検索していると、分かりやすい記事を見つけました。

登山用品には撥水と防水のどっちがいい?違いと機能と適した用途をわかりやすく解説! - 山を自在に

そうか、透湿性を保っていてほしいものには撥水スプレーにしてください、って伝えればいいんだ!

水を弾くという結果は同じでも、防水スプレーはムレを出す機能を低下させてしまうから、と。

 

私は、ずっとこれです。

HOLMENKOL JAPAN

ホルメンコールのハイテクプルーフという商品です。

 

 

 

レインパンツが買えた。

これで安心して、1週間でも山へ行けるぞー!

夏の登山シーズンまでに脚を細くしようという気概がないのが、私のいちばんダメなところのかもしれません。

これが入らなくなるという事態には決してならぬよう、ちょっと気をつけようかな…

でも毎日、お米がおいしいのです。