張り切って道具を買いそろえるのもいいけれど、これから続けるか分からないのに高い道具を買うのはちょっと…と思ってしまいますよね。
でも蒸れる安物のビニールのカッパを買うならこの際、山道具のすごさを感じてみませんか?
買うか迷っている方も、レンタルで試してからにしてみては?
ストックまで含めてセットでレンタルできますし、新宿で一式受け取ってそのまま高速バスの乗り場へ行けます。
持ち物
・レインウェア(上下わかれているもの。風は下からも吹いてきますので、ポンチョ型だと捲れ上がって雨で濡れてしまいますよ)
・防寒具(小さくなるダウンがいいです)
・手袋、薄手のニット帽(晴れて無風ならいいですが、山頂の気温は低いですよ)
・飲み物、食べ物、おやつ(山小屋や山頂でも食べられますが、好きなものを2食分くらいは用意しておくといいですよ。おやつはここぞとばかりに好きなものを)
・日焼け止め、サングラス
・タオルまたは手ぬぐい(首の後ろの日焼け予防にも)
・暗い時間帯に歩くならヘッドランプ
・ゴミ袋にもなるビニール袋を数枚
服装
・スポーツをやるときのTシャツを重ね着(ユニクロなどでいいのです。化繊で速乾性のもの。体温調節できるように半袖と長袖があるといい)
・ジーンズや綿パンツでなく、膝の曲げ伸ばしをしやすいもの(ジャージでいい)
・靴下は綿だと汗で濡れて靴擦れの原因にもなるので、ウールがオススメ(厚みがあるので、登山靴をレンタルするならサイズ選びに気をつけてください)
・登山靴でないならスニーカー(雨で濡れたら濡れっぱなしになりますが…)
・帽子
吉田口にピストンではなく、御殿場口へ下山するなら「大砂走(おおすなばしり)」を楽しんでください。
ふかふかの砂にズボズボと足を埋めながらノンストップで走ります。
1歩で2メートルは進みますよ。
尻もちをついても全然痛くない。楽しいです。
登りの半分以下の時間であっという間に登山口へ。
砂ぼこりがすごいので、マスクとサングラスを。
ザックの中にも砂が入るので中身をビニールに入れておくといいです。
200円だったかな…下の茶屋で、たらいの水で顔を洗えたのが気持ちよかった!
プラス1日休めるなら、御殿場の気楽坊(温泉)で1泊してのんびりするのもいいですよ~。
最後に高山病についてです。
何度チャレンジしても高山病になって、富士山登頂ができない知り合いがいます。
なぜ毎回、弾丸登山なのでしょう。それをやめるだけで登れるかもしれないのになぁ。
年齢や体調(疲れも)、体質にもよりますが標高2500メートル以上にもなれば誰がなってもおかしくないのです。
眠ると体内に取り込む酸素量が減りますので、起きていれば症状が出ないのに眠ると体調が悪くなる方もいます。
私が5合目での仮眠をおススメするのにはこういった理由もあるのです。
7合目以上で仮眠をとり頂上を目指す方は、こういったリスクがあるかもしれないことを認識した方がいいです。
酸素缶がよく販売されていますが、お金の無駄だと思います。
あれで何回呼吸ができると思いますか?
山頂まで必要な酸素量なんて入っていません。
あれをザックに入れるなら、麦茶を1本入れた方がずっと体のためです。
高山病予防になりますので、水分をきちんと飲んでほしいです。
高山病は血液中の酸素濃度の低下が原因です。
無理して歩き続ければ命を落とすかもしれない危険な状態であることを覚えていてください。
もちろん山を歩いていますので疲れは感じますが、頭痛、吐き気・嘔吐、立ちくらみ、体に力が入らないという症状が出たらすぐに下山しましょう。
標高を下げて症状が改善されれば、高山病だったということです。
元気になったからといって、登り返して同じように歩けばまた症状が出ます。
このような症状があるのに無理して登り続ければ、命にかかわる高所肺水腫や高所脳浮腫を発症することもあるのです。
脈や呼吸が早くなり、咳が続いたり、ぼぉっとして歩けなくなったり、症状はこれだけではありません。
心配な状態になったら即下山します。一緒に登る相手は「ごめん。具合が悪いから下山するね」と言えるような間柄の人がいいですね。
トイレが心配かもしれませんが水分をとることを意識しましょう。
たくさんトイレはあります(チップは200円ほどです。自分でトイレを持ち運ぶのは大変ですよ。チップは気持ちよく払いましょう)から。
標高が上がっていくので1時間ごとに10分ほど休みましょう。
このときに好きなおやつを食べるのもいいですね。
定期的に休むことで、自分の体調を確認できます。
すてきな景色に出会えますように。
楽しく歩き、元気に下山できること祈っています。
いってらっしゃい!!