登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

「春を背負って」

先日、結婚の発表をされた蒼井優さんが出演されている映画です。


立山でロケをしているとき、偶然居合わせました。

休憩を予定していた大汝(おおなんじ)山休憩所に入れず、「なんなんだよ!」と思ったら、撮影スタッフの基地になっていました。

悪天候だったので入ろうとしたら、人でギュゥギュゥ。数秒いただけなのに、熱気で暑いくらいの人数でした。

 

山岳小説を多く書かれている笹本稜平さんの原作です。

東京で働いていた青年が、父の死をきっかけに山小屋へ戻り、父を支えてきた人たちに助けられながら、山小屋を続けていく決心をする、そんな話です。


本も映画もどちらも、とても良かったです。

あまり映画を観に行くことはありませんが、これは映画館の大きなスクリーンで景色を堪能したいと思って出かけました。

思った通り、素晴らしい景色ばかりでした。

人は、いる場所や環境によって、良くも悪くも変わります。

ずっとこんな景色を眺めていられる場所にいたいなぁ。

 

「岳」「剱岳・点の記」など、厳しい自然の中にある最高の美しさを一瞬一瞬とらえて魅せてくれる映画は、他にもあります。

私は、樋口明雄さんの「南アルプス山岳救助隊」シリーズが好きです。

北岳が舞台です。

映画化されないかなぁ。

 

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白い山々が立山連峰です

 湊かなえさんの「山女日記」も、短編なので湯船につかっている間に繰り返し読み、すっかりよれよれです。