先月、東北への旅へ連れて行ってくれた青春18切符の残りで、どこ行こう。
サービス業のためシフト勤務なのですが、山の日3連休は偶然お休みでした。
天気は悪くなさそうだけれど、観光地は絶対どこも混んでいる。
涼みに山へ行くにしても 、高速バスで行くのはなぁ…渋滞だろうし。
到着が何時になるかがある程度読めないと計画も立てられない。
こんなときは山へ行かず、地図を見てテキトーに選んだり、行ってみたいなぁと思っていた場所へ。
都内はすいていそうだけれど、JRで旅するという目的がありますので。
日帰りですから、千葉・埼玉・神奈川・山梨から選びます。
日光東照宮に行ったばかりのせいかそういう場所が浮かび、お不動さまのいるお寺に行くことに決めました。
房総半島の東、いすみ市に2つのお寺があるようなので、そこにします。
朝早く起きて新宿へ。
新宿駅では駅員さんのいる改札で、今日の日付の入ったスタンプを青春18切符に押してもらって入場します。
急ぐ旅ではないので、総武線の各駅停車でうとうとしながら千葉駅へ。
外房線に乗り換えて大原駅へ。
途中、横殴りの雨にちょっとひるみます。
傘、ないけど…あ、晴れた。ラッキー♪
雨上がりの炎天下、15分ほど歩いて波切不動尊へ。
茅葺屋根が天使の輪のように光っています。
あまりにそろっていて、茅葺と気づかなかった…
ここへ来る途中、「大原漁港入口」という信号がありました。
漁港が近いの?
なんかおいしいもの、食べられるかも…
そして向かった「船頭の台所」
一般のお宅のような玄関から階段を上ると、港が見える大きな窓から光が入り、とってもきれいな店内でした。
期待が高まります。
メニューはこちら。
他にオススメのようなボードを渡してくれます。
そこにあった「シラウオ丼」を注文。
ほかに「たこ飯」「いかなめろう天ぷらハーフ」
いかのなめろう?
アジのなめろうはよく食べるけれど。
そしてなめろうが天ぷらに?
字ばかりのメニューなので、味も見た目も全く想像できずに注文しました。
たこ飯は、コンロにセットされた状態ですぐ運ばれてきます。
火が消えたら食べていいとのこと。
焦げていい香りを放つ汁がときどき、ジュワっと吹きこぼれます。
そしてシラウオ丼が到着。
きれいです。
そしておいしいです。
生シラスのようにねっとり感は強くなく、食感がいい。
ショウガも添えられていますが生臭くなく、夢中で食べました。
そして、大葉にくるまれたなめろう天ぷらが。
なぜか追加してしまったゲソ天もすごい量です…
これ、いか?
ほろほろして、おいしい。
なめろうといえば、アジなどをたたいて味噌やショウガであえたもの、と思っていました。
なめろうでイメージするのとは違う、上品な味。
他のテーブルには、天ぷらじゃない「いかのなめろう」が運ばれてきています。
あれはどんな味なんだろう…?
たこ飯も香りまでおいしくて満腹…さすがに無理、もう食べられない。
漁港を散歩して大原駅へ戻ります。
あちゃー、1時間に1本の電車が行ったばかりです。
電車の時間、分かってはいたけれど、寄り道するとどうしてもね…
近くの神社にこんなりりしい狛犬がいたりするもんだから。
ねじり鉢巻きがお似合いです。
大原駅からいすみ鉄道に乗り、もうひとつのお寺へ向かいます。
JRではなく、Suicaなども使えないとのことで券売機へ並びます。
ホームには1両のかわいらしい電車が到着しており、写真を撮っている人が数名。
真似して撮ります。
どうやら菜の花の季節が有名らしい。
菜の花の黄色と、車両の黄色。
すてきだろうなぁ。
単線ってそれだけで、ぐっときますね。
まっすぐなところも。
走っている電車の窓に切り取られる、刷毛ですっと塗ったような緑のグラデーション。
スマホの画面ばかり見ているのがもったいない。
このときまでは「電車の写真を撮る」ということに全く興味がなかったのですが、この電車に乗った途端にカメラを向けたくなりました。
そして帰りの電車でも。
続きは次回…