登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

宿坊 持明院(じみょういん) 高野山へ その3

持明院では、四国札所のお砂踏みができます。

15:00~チェックイン。

私の部屋は6畳ですが、畳が大きいせいか広く感じます。
どの部屋からも庭が見えるそうです。
夜もきれいでしたよ。

タツだ〜!
家にコタツがないので、旅先であると嬉しくなります。
ファンヒーターもあり、部屋の中はポカポカですが、15:00時点で外は0℃。
朝は、−4℃くらい。
朝のお勤めは、背中にカイロを貼っていこうと思います。


館内は迷路のよう。
トイレと洗面は共同ですが、部屋には鍵もかかるし、テレビもあります。
トイレがきれいでビックリしました。

15:00〜17:00まで、本堂を案内してもらえます。
電気が通っていない本堂の中は、外からのわずかな光とロウソクのゆらめきのみ。
明るすぎるより、一対一でいられるような気がして落ち着きます。
もちろんとても寒いです。


お風呂は17:00〜21:00まで。
裏の沢の水を沸かしているそうです。
洗い場は4つ、浴槽は5人くらい。
ゆっくり温もりました。
贅沢。

夕食は17:45〜、朝食は7:30〜(お勤め後)、ともに部屋でいただきます。
高野豆腐や胡麻豆腐などの精進料理です。
品数が多かったですし、とてもおいしくいただきました。

夕食

朝食

7:00〜お勤めが始まります。
朝、本堂への廊下の気温は0℃でした。
マスク越しでも分かる香のいい匂い…
経を唱える僧侶の吐く息は白く、凛とした空気の中響く声に身が引き締まります。
ロウソクの暖かな炎が時折ゆらゆらと揺れ、その炎を見つめながら読経を聴いていると、ふっと意識が飛びそうになりました。
30分、いい時間を過ごさせていただきました。

持明院は、毎月13、28日の朝のお勤めは約1時間の護摩祈願だそうです。
ほかにも、空海さんの月命日前日の20日の夜に奥之院ナイトウォークを開催しているお寺もあるようです。
護摩祈願やナイトウォークに参加するのであれば、高野山に泊まる日にちを調整する必要がありますね。

奥之院には明日行くのですが、空海さんの近くで眠りたい武将などのお墓が多いという知識しか持たずに行こうと思います。
下調べは少しは必要(あー、あれも見たかったのに…とならないように)ですが、あまりに知って行くと、調べたことを確認するだけになりそうで。
夜の奥之院は、どんなだろう。
いつか行く機会があるでしょうか。

本堂を案内していただいたときに、質問をしてみました。
壇上伽藍と金剛峯寺以外、ほかのお寺にはなんとなく入っていい雰囲気がなかったのですが、どうなのでしょう?

そのとおりでした。
敷居が高いというか…
観光客すべてウェルカムで本堂まで見せているお寺はないのではないか、と。
四国でもそうでした。
たくさんのお遍路さんが訪れる札所となっていてさえ、全く中が見えないお寺はいくつもありましたから。

高野山には117のお寺があり、そのうち宿坊として泊まることができるお寺は52。
見てみたい本堂があるなら、そのお寺にお勤めなどがあるのか確認の上、泊まるのがいいですね。
泊まらなければ見ることができなさそうですし。

チェックイン前、チェックアウト後も荷物は預かってもらえるので、奥之院へ歩いてきます。

続きます。