登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山景 その4

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なんて美しいんだろう。

いつ見てもそう思う。

 

富士山を見ることができる山はたくさんありますが、南アルプスから見る富士山は、距離が近いため大きく感じられて好きです。

 

富士山が正面に見えるところに陣取り、文庫本と温かいミルクティをお供にのんびり過ごす至福のとき

大好きな本を読み、ふと目を上げればこんなきれいな景色がある。

ぽかぽか暖かい日なら、うとうとしたっていい。

 

速く歩いてピークを踏むだけが目的の計画はたてません。

何が何でも山頂に行かなくたっていい。

気に入った場所でゆっくりすればいい。

山で過ごす時間が好きだからです。

暴風雨なのに無理して山頂へ行っても「その山へ行った」というだけの記録を残すだけ。

そこで見る景色が何より楽しみだから、そんなときは麓で過ごします。

山を楽しみに来たけれど、そんなときに登っても修行。

 麓にはきっとおいしいものと温泉があるはず。

気持ちをすぐに切り替えて宿を予約します。

ひとりで山へ行く。

天気が悪かったら、気分がのらなかったら(一度だけあるんです)、すぐ予定を変更できる。

自分が満足すればいいのだから誰にも遠慮はいりません。

 

2021年は南アルプスの山々に登りたいなぁ。

鳳凰三山薬師岳、白砂の大地に腰を下ろし富士山を眺める。

北岳のおとなり、間ノ岳(あいのだけ)の広い山頂で寝っ転がり、富士山とともに過ごす。

コロナで2020年はほとんどの山小屋が休業し、登山口へ私たちを運んでくれるバスも運休。

2019年の台風で被害を受けた林道の修復も全く進んでいないようです。

どうか、山で生きることを生業にしている方たちがお元気でいてくださいますように。