登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

鳳凰三山へ その3

富士山が、ぽこんと。

 

ハイマツも色づいています。

紅葉は終わりかけなのだろうか?

よく分かりません。

 

気持ちのいい稜線です。

どこまでも歩いていけそうな。

 

富士山、北岳間ノ岳

日本の標高1、2、3位が一度に見えます。

 

右が北岳、左が間ノ岳です。

トンガリの左側に、富士山です。

ちょっと雲がわきあがってきちゃいましたが…

でも、雲がつくる景色も本当にいいなぁ!

ずっと眺めていられます。

 

10:50 観音岳 △2841

 

霜柱がザクザクと。

数日前に雪だったようですから、冷え込んだのでしょうね。

 

やっぱり、鳳凰三山は最高だ〜。

特に、この観音岳から地蔵岳への稜線が好き。

前も後ろも、右も左も、いい景色でなかなか進めません。

イムリミットを何ヶ所か設けて、その時間にそこに着かなければ引き返す、と決めているけれど…

でもあっちもこっちも、きれいすぎて。

 

今のところ、時間はオーバーしそうにないので、地蔵岳まで行けそうです。

こんな天気のときに、山にいられることが幸せ。

こんな景色を見たくて、何度も登るのでしょうね。

 

11:15

鳳凰小屋への分岐

 

アップダウンの道が続きます。

 

12:00

赤抜沢ノ頭

ありゃ、地蔵岳が真っ白。

賽の河原っぽい雰囲気になってしまった。

でも、お地蔵さまにご挨拶をしたいし、オベリスクに合掌もしたいので行きます。

 

雲がとれてきて、象徴的なオベリスクが見えてきました。

その手前には、たくさんのお地蔵さま。

 

この岩、高さが約20mあります。

鳳凰のくちばしとも言われているようですが、私には合掌しているように見えます。

 

ワーワーキャーキャー言いながらこの岩に登る人たちを見たことがあるのですが、なんかすごくイヤでした。

登ることを禁止はできないでしょうが、ノリで登らないでほしいと思ってしまう。

すごく神聖な場所に感じるのです。

 

先日、北アルプスの餓鬼岳に天候悪化で登らず、松本観光になった際に「開運堂」さんで買ったお菓子を持ってきました。

いただきまーす。

 

このお菓子、南御室小屋の小屋番さんにあげたら喜んでもらえました。

山の中にいると、お菓子のバリエーションがなくなりますからね。

何をあげても喜んでもらえるでしょう。

 

いい景色だなぁ。

のんびりしちゃおう。

0℃の予報でしたが、晴れていて無風のため、ぽかぽか。

でも、吐く息は真っ白です。

 

12:40

そろそろ、南御室小屋へ戻ろう。

名残惜しいけれど。

 

✕がないと、そっちへいってしまいそう。

 

雲が増えてきました。

 

オベリスクを、何度も何度も振り返ります。

 

芸術品みたい。

 

13:20

鳳凰小屋への分岐

けっこう疲れてきました。

 

北岳は、すっかり雲の中になりました。

 

なんか、顔に見える〜。

 

13:50

観音岳の山頂に、ひっそりと。

 

10月の三連休は、

(土)風が強いが晴れ

(日)雪が舞い、雨風強い

(月)雨風強く、薬師岳から先の稜線を歩けないほどだったそうです。

数日違うだけで、この差。

晴れて楽しく歩けるのは、本当に幸せなこと。

 

黄葉が鮮やかです。

 

どんどん景色が変わり、ワクワクします。

ダイナミックな景色。

 

石が、石仏に見えてきました。

ガスってもいい景色。

富士山は、完全にお隠れになりました。

 

14:20 薬師岳 △2780

明日の朝、また来るけれど30分くらいゆっくりしよう。

あと1時間くらいで、南御室小屋へ着けるから。

 

みんなが足を置くから、こんなふうにえぐれたのか…

もともと柔らかい地質ではあるけれど…

めっちゃ足が置きやすくなっています。

 

大きな岩の下には、枝を挟み込みたくなるのですかね。

 

15:40

南御室小屋に到着〜。

長かった。

でも、きれいな景色をたくさん見られた嬉しさが勝っているせいか、疲れを感じていません。

明日、ガクッときたらどうしよう…

 

でも、鳳凰小屋の営業が終わったためか、御座石鉱泉と青木鉱泉から韮崎へ行くバスもないし、広河原への下山もハイマツが道を隠すほど生い茂っているそうで、私は行くのをやめました。

そうなると、夜叉神峠からのピストンしかないんだよなぁ…

南御室小屋まで、歩き通せてよかった。

 

続きます。