登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

八ヶ岳へ その2

泊まった硫黄岳山荘に大きなザックは置かせてもらい、硫黄岳山荘〜横岳〜赤岳を往復してきます。

小さなザックに、これからお昼までに必要なものだけを入れて出発。

・麦茶

・あんパン

・雨具(防寒兼ねて)

スマホ

・財布

・地図とメモ帳

1キロちょっとですね。

荷物が軽いと、気分はお散歩。

こんななら、どこまでも歩けるわ。

荷物を軽くするだけでなく、自分も軽くした方がいい。

6:00 出発

小屋から出たら、淡いグレーのグラデーションが美しい山々の頂に、天使の梯子がいくつもかかっている!

いいもの見れました。

これは雲がないと見られませんからね。

 

昨日歩いてきた道~。

 

今日、これから歩く道。

ワクワクします。

 

白いコマクサがあるそうです。

少し枯れていますが、よく見るのはこれ。

小屋の周辺(小屋から横岳へ向かう方)はコマクサだらけです。

こんなにたくさん咲いているの、久しぶりに見ました。

 

真っ白なのって、どんなのなんだろ…

これかな?

小さいのがひとつだけ。

違っていたらスミマセン。

 

6:20 いきなり富士山がどーん。

上空にある雲がダイナミックで、奥行を感じさせます。

富士山をちょっと大きくしてみます。

なんでしょうね、この美しさ。

 

天使の梯子もまだかかっているし、こんな景色の中を歩ける幸せ。

 

ただ、風は強いです!

半袖+長袖で歩いていますが、暑かったり寒かったり。

登山道は、稜線を東西に横断してつけられています。

片方は無風で暑いくらい、片方は強風がゴォゴォうなります。

 

お、梯子や鎖の始まりです。

横岳では滑落事故もありますので、気を引きしめて。

 

6:45 横岳 △2829

 

これから向かう赤岳は、ぴょこんと突き出ている山です。

 

梯子や、ゴロゴロした道が続きます。

 

7:00 三叉峰

 

これまた絶妙なバランスのケルン。

この風で崩れないのが、ほんとに謎。

 

いや~、いい景色すぎて進めないパターン。

まったく疲れていないのに、足が止まりまくっています。

 

赤岳天望荘が見えてきました。

あそこから赤岳の頂上まで、けっこうありますね。

調べたら、赤岳天望荘は△2722でした。

赤岳は△2899なのでそんなに差はないのに、歩いてみるとけっこう急なんですよ。

 

急な岩肌を下り、また梯子。

 

7:50 地蔵ノ頭

 

振り返ると歩いてきた道。

茶と緑のコントラストがいい。

 

ここから2分で赤岳天望荘です。

ヤマザキのコンテナが違和感すごい。

背景が富士山だし。

 

8:30 赤岳 △2899

30分かけて、ひーこら登りました。

ずっと急なわけではありませんが、最後にガツンときますね。

だだっ広い硫黄岳の山頂と比べて、狭い山頂です。

赤嶽神社におまいりします。

手前には風化した石仏もありました。

狭いですが、通行の邪魔にならずに背中をあずけられる岩はけっこうあるので、景色を見ながら音楽を聴いてのんびりします。

あんパンは、山でしか食べない。

うまい!

つぶあんだと思ったら、こしあんだった。

昨日ジェラートを食べた赤岳鉱泉や行者小屋があんなに下にある。

あそこから見上げた横岳や赤岳は高かったけれど、ちゃんとここまで来ることができて、今日こんなに楽しい稜線歩きをしている。

疲れるし、日焼けしてヒリヒリ(日焼け止めを塗れって話です)するし、汗が塩の結晶みたいになってザラザラ痛いし、あせもがかぶれるし、筋肉痛になるし。

うわ!

並べたらけっこうイヤなところありますね。

でもそんなこと、どうでもよくなるんです。

山はやっぱりいいなぁ。

 

続きます。