朝食をすませて小屋の外に出るとライチョウの声。
砂浴びをしたりしていることもあるそうです。
あえて探すほどではないので、ご来光に集中。
ここから見ると台形に見える前剱のあたりから太陽が!
5:15でした。
5時間以上トイレがないので、もう一度、トイレへ行ってから出発したい。
朝起きてすぐだけでなく、2回目が出れば体内に水分が巡ったという合図だそうですよ。
今日はアップダウンが多い日。
気合いれてこー!
〈本日の予定〉
6:00 大日小屋を出発
6:40 七福園(庭園のような場所)
8:10 奥大日岳 8:30
9:40 室堂乗越
10:10 新室堂乗越
11:30 剱御前(つるぎごぜん)小屋 12:15
13:00 別山北峰△2880 13:20
14:40 内蔵助山荘
青空が気持ちいい。
朝露で膝下が濡れますが、天気がいいのですぐ乾くでしょう。
ザックが濡れるくらいの背丈の草があれば、ザックカバーをかけます。
意外と濡れるんですよ。
木道が続きます。
その先には剱岳。
サングラスが必須です。
太陽に向かってずっと歩きます。
この時間だと、こっちへ向かってくる人いないや。
小屋に泊まっていた方々は、私とバスが同じだった方以外はみんな称名滝へ下山でした。
その方も、私が出発する頃、大日岳へ向かったので追いつかれることはないでしょう。
静かだなぁ。
大きな景色の中に、ぽつんといる。
↑ 山頂からの動画です。
朝露に濡れるチングルマが美しい。
これは木なんです。
ビックリですよね。
くるんと丸まっているのもかわいい。
太陽ってすごいなぁ。
こんなにも暖かい。
この時間はまだ「暑い」んじゃなくて「暖かい」です。
右手には、立山から室堂へのバスが走る道が見えます。
出発して1時間。
振り返ってみると、中大日岳、大日小屋、大日岳が見えます。
こんなに歩いてきたんだ…
ちょっとお腹が痛い。
・朝ご飯のちまきがおいしくて、がっつきすぎた
・生理前
・沢の水 → いつも煮沸しなくても大丈夫だし、下痢してないから違うと思われる
歩きながら理由を考えてみることにします。
奥大日岳の手前辺りから、人とすれ違うようになりました。
20人以上の団体も。
いつも思うのですが、他人のペースに合わせて歩けるってすごい。
私は絶対無理です。
遅くても速くても疲れそう。
それに好きな場所でゆっくりしたい。
7:45~8:05
奥大日岳
アップダウンがあるとはいえ、汗の量は昨日と比べものになりません。
剱だ~。
近いなぁ。
かっこいい!
自分の影のまわりに虹ができるブロッケン現象も見れました。
そのとき山頂(そんなに広くない)にいたのは、私を含めて3人の単独登山者。
女性ばかり。
羊羹を食べていたら背後から
「あ~、なんだっけ、あれあれ!! ハロハロが見える!」
ハロハロ?
ミニストップのアイスか?
振り返ると「ね、見て見て!」と手招き。
あ~、ブロッケン現象だ!
「きれいだね~」
そう言い合っているうちに薄れていきました。
あ、ワンゲル部かな。
ちょっと人数多い。
彼らが山頂に来る前に、出発しよう。
鳥も剱岳を見ているみたい。
雪渓の白✕緑、立山はこのカラーリングが最高です。
どんな天才画家でも、この風景は思いつかないと思う。
地獄谷、すごい噴煙。
行ってみたいけれど、今は通行止めです。
荷揚げのヘリが何往復もしている。
荷揚げ基地も見える。
まだまだ荷があるな、あと何回飛ぶんだろう。
あ、さっきとは違う小屋へ向かっている。
何十万円もかかるから、共同で飛ばしているんだろうな。
あぁ~、いい道。
幸せな散歩。
剱御前小屋が見えてきた。
高いなぁ…
あそこまで登るんだ…
あそこまで登ったらもうあとは別山まで少し登れば、内蔵助山荘まで下りだけなんだけど。
9:15
いい岩があったので、このあとガツンと登るためのおにぎりタイム~。
ここから新室堂乗越まで1km弱でした。
9:50
新室堂乗越
よく熊が出るそうです。
剱御前小屋を見て登るとくじけそう。
いくつかある雪渓を目標に、少しずつ登りました。
雪渓から上がってくる風は冷たくて気持ちいい。
山のいい匂いに励まされ、お腹が痛いのは生理前だからだと言い聞かせながら、1歩ずつ登って行きます。
振り返ると、さっき近くに見えていた雷鳥沢のテント場があんな下にある。
ずいぶん登ってきた!
景色が良くて進まない。
11:00~11:35
気づいたら剱御前小屋に着いていました。
1歩は本当に大きい。
小さい1歩でも、前に出し続けさえすれば必ず着く。
カルピスウォーターと手ぬぐいを買いました。
剱岳を眺めながら一気飲み。
どの角度から見てもかっこいいのですが、剱御前小屋から3分ほど登ったところからが好き。
別山への道は天国!
12:05
別山△2874
おまいりします。
北峰へも行こうと思いましたが、ちょうど剱岳はガスの中。
きれいな景色、たくさん見せてもらった。
満足です。
内蔵助山荘へ向かおっと。
1時間ちょいの下りです。
大きな雪渓だなぁ。
真夏でも雪があるんだもんなぁ。
流れる雲が雪渓に落とす影がいいな。
12:55
分岐
13:05
内蔵助山荘に着きました~。
今日も水分は2.5リットル。
夏はやっぱり3リットルは必要です。
続きます。