登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

白馬山荘 その1

白馬山荘について(山小屋のご案内)| 白馬岳だより(株)白馬館

小屋の脇にありました。

山はつながっている。

どこまでも歩いていける。

稜線を見ていていつも思うけれど、改めてそう思わせてくれました。

 

白馬山荘のスカイプラザという食堂は、本当に絵になります。

初めて入ったときの驚きったら!

音楽もかかっています。

下界のどこのカフェよりも大好き。

もちろん外には稜線が見えるのです。

今は雲多めですけど。

 

2018年に北アルプスの山小屋で働いていたときに、たびたびお見かけした菊池哲男さんが撮影された写真の絵葉書がありました。

時間はたっぷりあります。

切手とセットで購入し、両親やツレ、姪っ子、甥っ子にあてて書きました。

白馬山頂簡易郵便局 - Wikipedia

白馬山荘、頂上宿舎、ともにポストがあります。

ここで投函すると、山の消印が押されます。

 

10:00~、軽食が注文できる時間になりました。

暑いから、大雪渓かき氷にしよう。

そのあとにランチ!

大雪渓かき氷は5周年だそうで、てっぺんのチェリーがひとつオマケされていました。

ちびちび、練乳氷を食べながらハガキを書いていく。

ふと外を見れば、明日歩く道が見える。

非現実的な、それでいて最高に贅沢な時間です。

 

白馬山荘は、大きな小屋です。

以前は1,200人収容と言われていましたが、今は800人となっていました。

それでもすごくないですか?

こんな山の上に、そんなに人が泊まるってことも、泊められる施設・対応できるスタッフがいるってことも。

頂上宿舎の宿泊者とテント泊の人も合わせれば、もっと多くの人が、この白馬岳で夜を過ごすのです。

 

11:00、ランチタイムが始まりました。

山賊焼き&ソースかつ丼にする!

なめてた。

山の上で1,500円というお値段を考えたとき、こんなに肉がのってると思いますか…?

揚げ物、得意じゃないんです。

でもニンニクがガツンときいてる山賊焼き、大好きだから食べたかったんだもん。

熱々、カリカリ、うまー!

でも、ちょっと多い…

 

宿泊受付も11:00~。

白馬山荘は、個室がいっぱいあるのです。

2畳ものスペースを、今日はひとりでつかえる。

すぐそばから聞こえるイビキに悩まされることも、真夜中の会話に目を覚ますこともないでしょう。

別料金を支払って個室をとる人、しかもここは2畳なので多くても2人までです。

静かに過ごしたい人がほとんどだと思うので、今夜はぐっすり眠りたい。

中からは鍵がかけられます。

体を拭いてスッポンポンで、顔の高さにある窓を開けて涼む。

そして、人目を気にせず、ぐだ~っとする。

 

12:00ですが、景色が見える時間と、真っ白けっけの時間の割合は1:9です。

ほとんど見えない。

涼しいから、晴れてたら、さっき白い景色だった白馬岳までお散歩しようと思ったけど、やめとこ。

 

よかった、行かなくて…

30分後、いきなりどうした? と思うくらいの豪雨と強風になりました。

こわいほどです。

稜線を歩いていたら、少しへこたれそうなくらい。

こりゃ、乾燥室が大盛況になりそうだ。

 

17:00

夕食です。

宿泊受付時、夕食にビーフシチューをプラスすると、スカイプラザでゆったり夕食をいただけるようですよ。

でも白馬山荘の食堂は、ほかの山小屋に比べてゆったり座れます。

会議室などで使うようなしっかりした椅子だからです。

長椅子や、丸椅子だとお盆の幅くらいで人を詰め込むことが可能になりますが、椅子が大きいため、隣の人との距離が保たれます。

トレイをとって、カウンターに並べられたお皿を1枚ずつ各自で取っていくスタイル。

この数を並べるのは大変ですもん。

そのあと、ごはんと味噌汁をよそってもらい、席に案内されます。

山賊焼き&カツ丼がお腹にまだどっしり居座っていまして。

初めてかも。

山でおかわりしなかったの。

食べたら、カウンターへ返却します。

 

ストーブついてる。

寒いかな、そんなに。

快適温度が周りの人と、そんなに違うのだろうか、私。

 

自炊場、今日は誰もいないんだ。

珍しい。

前はよく、ここを使わせてもらいました。

でも今は、山小屋にとって食事をとってもらった方が収入になると分かったので、早く発つとき以外は食事付きにするようになりました。

白馬山荘百年史を眺めてから、寝床へ帰ります。

個室は、食堂と別棟です。

サンダルがいっぱい…

これだけの人が、泊まれるってことですよね。

食堂が別棟なので、必ず使うでしょうから。

 

こちらの棟にある相部屋は、こんな感じでした。

吹き抜けなんだ。

知り合いばかりだったら、ちょっと楽しそう。

枕投げしたい。

 

続きます。