登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

北アルプス 内蔵助(くらのすけ)山荘

内蔵助山荘はホームページがありません。

Facebookのみです。
宿泊は完全予約制ですので、ご注意ください。
 
1泊2食で12,000円ですが、インナーシーツかシュラフ持参で1,000円引きでした。
水が貴重な山では、お客さんごとに寝具を洗うことはできません。
2020年から、ほとんどの小屋でインナーシーツかシュラフ持参、または使い捨てのカバーを購入するようになっています。
なめこ手ぬぐいだって!
買っちゃう〜。

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内蔵助山荘は、なめこの味噌汁が名物なんです。
 
部屋にザックは持ち込めませんので、廊下にあるザック棚で整理するのですが…やりづらい。
空いていたからいいけれど、人が多い時はコロナ関係なくストレスたまりそう。
でも濡れたザックなどを持ち込まれると掃除が大変っていうのはよく分かります。
夕方から発電機がまわり、充電させてもらえるのはありがたい。
乾燥室は、雨以外は火を入れないのですが干すことはできます。
 
13:00まで提供のラーメンにはタッチの差で間に合わず。
稜線が電波状況が良かったので、家に電話したりしていました。
残念!

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「雪冷えCCレモン」とおやつを持って、小屋の裏手の展望台でのんびりします。
この冷やし方、おいしそうですよね~。
このしょっぱい豆菓子は、最近のお気に入りです。

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15:00くらいからガスってきたので、山の雑誌を見て過ごします。
新しい山道具など発見がいっぱいでした。
ここが今夜の寝床です。

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トイレも明るくてきれい!
こんなトイレなら、虫に怯えることなく使えます。
真っ暗な中を蠢く虫の気配を感じながらトイレに入るのは、緊張しますからね…

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晴れてきたので、また展望台へ。
ここから剱岳全部は見えませんが、絶景ですよ〜。

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展望台といっても、登山道の一部であり、ベンチなどは置いてありません。
小屋前にはベンチがあります。

夕食は17:00~。
朝食は日の出を見たあと、今だと5:10~です。
日の出の時間のあとに、と合わせてくれると、小屋で食べたくなります。
時間が重なる場合は、朝食を申し込まないので…
 
夕食、おいしいよぅ。
なめこ汁とごはん、おかわり!
サクッふんわりのアジフライ。
2人前くらい食べれそう。
最初から残すってわかってる人、それ、欲しいです…

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食べ終わり、暖かくして外に出て日没を待ちます。

今日も滝雲見れた〜。

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景色を輝かせながら太陽が沈んでゆきます。
ダルマのよう。

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スマホのカメラではこれが限界でした。
 
太陽が沈んだあとも、すぐ小屋に入っちゃだめですよ〜。
こんなにきれいなんですから、もったいない。

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山の夜は早い。
消灯後、眠れずに外へ出ると…満天の星。
天の川が大きい。
ベンチに座り、テーブルに寄りかかって見上げます。
首が痛くなり、寝床へ戻る。
でも眠れずに外へ出る。
の、繰り返し。

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少しうとうとしたようですが、4:00前には目が覚めて外へ。
刻々と色を変える空から目が離せない。
ただ目の前の景色を見ているだけで、なんて幸せな時間でしょうか。

死んでしまったら、もうこの景色は見ることができないんだ。
山をなめることなく、歩かせてもらう。
技術が必要な山なら相応の対策(ひとりで歩けないならガイドさんと、など)、体力が必要な山なら筋トレや有酸素運動をしておく。
そしてお酒を飲みすぎない。
私はお酒を飲みませんが、高所ではより早く酔いがまわると言います。
以前、山小屋で働いていたとき、何杯もビールを買いに来た方にはお声がけをしたことがあります。
無事に下山できてこそ、楽しめるのですから。
体調を整えておく。
それが山を歩かせてもらう礼儀だと思います。

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雲が染まる。

太陽の方だけでなく、周りもきれいです。
左に富士山も見えてますね。

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今回は、鹿島槍ヶ岳からご来光が見えました。
おおまかに、どのあたりからご来光が見えるか小屋内に掲示してありました。

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 夜明けはいつだって美しい。

そして、おいしい朝食をしっかりいただきました。
さっき、体調を整え…と書きましたが昨晩はあまり眠れなかった。
計画を変更というか、歩く距離を短縮するつもりです。

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 続きます。