1ヶ月迷って、ついに印傳(いんでん)のポーチを購入しました。
出会いは、南アルプスから下山して甲府で鶏もつやほうとうを食べて、高速バスの時間まで腹ごなしにブラブラしていたとき。
たまたま通った道に、専門店があったのです。
この格好で入ってもいいものか…と躊躇するくらいの高級な感じ。
ひとつ手にとると、なんともいえない質感と、思ったよりも軽い印象をうけ、柄の豊富さに驚きました。
伝統モノというイメージにはまらない、鮮やかな柄の数々。
なにかひとつ買って帰りたい、と思いました。
でも、どの柄もステキで迷う。
バス停に戻らなくちゃいけないから、あと20分で決めなければ。
あ〜、あ〜!
と焦り、結局そのときは買わずに帰りました。
それから、各所で印傳が目につくようになります。
好みでない柄ももちろんありますが、やっぱり迷って「これ!」と、決められない。
こんなにステキな柄ばかりなのだから、パッチワークみたいにしてくれればいいのに!
と思い、調べてみたらあったのです…
しかも、欲しいサイズぴったりではないですか!
印傳は、工程を知れば当然と思うのですが、安いものではありません。
13,200円というお値段はなかなかのもの。
そんな金額のカバン、買ったことないし。
まして、ポーチ。
山のザックなら20,000円以上しても、なんとも思わずに買うのになぁ。
一旦、心を沈めよう。
でも、自分が、こんなものあったらな…と思うものがあったことの喜びのほうが勝っています。
少し日にちをあけて、それでも欲しい気持ちが変わらなかったら買おう。
その後、お聞きしたいことがあり問い合わせをすると、ポーチは制作中とのこと。
できあがったら連絡します、と言われて猶予ができました。
3週間後、完成の連絡がきました。
2種類の柄から選び、買っちゃった。
写真は、表と裏です。
3日後、届きました。
ひとつひとつ、手でなぞりながら柄を眺めます。
きれいだな。
買ってよかった。
大切につかおう。