ストックの先についている、ゴムキャップ。
みなさんはどうされていますか?
あれは、汚れた先っぽにかぶせるためのフタではありません。
あのキャップをつけたまま歩くのが正解です。
キャップを外して歩くのは、雪のとき。
雪に沈みこむのを防ぐため、キャップを外して、大きめのバスケットに付け替えてそのまま歩きます。
今までキャップを外していたとしたら、キャップをつけて岩にストックを突いたとき、滑らないし、ガリガリいわないし。
驚かれるのではないでしょうか?
キャップを外して登山道を突けば、道を傷めます。
一歩ごとに突いていくわけですから、1度の登山で相当な数、道を突くことになりますよね。
突いては掘り起こす、雨が降れば土が流れて、登山道が削られていきます。
登山道がなくなれば、歩くことができなくなってしまう。
ストックなしでただ歩くだけでも、登山道にインパクトを与えてしまうもの。
快適に歩くためにストックを使用するなら、登山道を大切にすることも忘れないでほしいです。
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上高地の先、涸沢や穂高連峰への登山口となる横尾大橋にも、注意書きが貼ってありました。
でも涸沢へ登ってくる登山者の半分以上は、キャップをつけていません。
不思議なのは、2人以上で歩いていて、キャップをつけている人とつけていない人がいること。
つけている人は、なぜつけなくてはならないかを知っているはず。
「キャップつけるんだよ」
と、言える間柄ではないのだろうか。
もし無くしても、キャップだけ販売しています。
落としにくいよう、輪っかがついているものもありますよ。
みんながずっと歩ける登山道であってほしい。
雪道以外でストックをお使いになるときは、キャップを忘れずに…
そして、公共交通機関を利用する場合。
ストックの先に100円ショップで売っているような、テーブルの脚につけるカバーみたいなものでもいいんです。
ゴムのキャップがついているのは、まだマシな方で、尖った先っぽがむき出しのままザックの横につけられているのもよく見ます。
背負っている本人は気づかないでしょうが、他の人のちょうど目線の高さなのです。
よろけて、誰かの目を突いてしまったらどうしますか?
ストックをすっぽり入れられる長い袋も売っています。
ただでさえ、大きなザックで場所をとるのです。
少しのご配慮を…
どうか、お願いします。
8/28、9/30 追記
白馬山荘や南アルプスの広河原インフォメーションにも貼り紙がありました。
ずっと歩き続けたいから、登山道に与えるインパクトを少しでも減らしたいですね。