熱海でダイビングするのは初めてです。
熱海から船が出ているので初島とセットにしようと思っていたら、今まで行く機会がありませんでした。
東伊豆だと川奈が多く、富戸や海洋公園で数回潜ったことがあるくらい。
今年は北川(ほっかわ)でも潜ってみたいと思っています。
久米島で出会った方が教えてくださったので。
熱海は沈船のポイントが有名です。
船に魚が群れる…
想像しただけでいい感じ。
沈んでからけっこうたつはずだから、船体がボロボロになってきてるんだろうな。
行きたいときに行かないと、なくなってしまうものもある。
2日間の予約をしようと連絡をすると、
「1日は他のお客さんもいるけれど、もう1日はおひとりなので5,500円の別料金がかかります」
けっこう高いな。
でもガイドさん独占料と思えばいいのかしら。
1本目:沈船
船の上からそのまま飛び降りるジャイアントエントリーで、どぼん。
視界が緑っぽくて、海底が見えない…
沈船の甲板に着底。
あれ〜。
晴れてるのに、海の中はこんなに暗いんだ。
でも、魚は多いぞ!
水深20mにきても、緑っぽく濁っています。
台風のうねりは全くとどいていないし、西からの風なのに。
伊豆で潜るならやっぱり冬なのかなぁ…
透明度が段違いなんですよね。
やっぱりリゾートダイバーでいい。
船がでかすぎて、全部が視界におさまりません。
1986年の1月末に汚水処理場の埋め立てを行っている最中に、真ん中からパキッと割れて沈んだそうです。
もう37年以上たつんですね。
この写真が潜ったポイントの見取り図なのですが、船が沈む際に「沈船」の隣の「ビタガ根」というポイントの根の上に船首がのっかってしまい、他の船の航行に支障が出るということで、今の場所に落とされたそう。
そして2008年の台風で壁部分がけっこう落ちたあと、魚が多く住み着いたそう。
海水温が下がると、中に魚がたまってるんですって。
魚も寒いんですかね。
沈んだ直後、ダイバーが中に入って、中で迷って亡くなったこともあるそうです。
その頃は船もしっかりしていて、迷路のようだったのでしょう。
潜り始めて40分以内に浮上したいくらいの水深なので、中で迷ったらと思うとすごく怖い。
今回は中に入らず、周りを漂っただけ。
都内から来たショップのお客さんたちは入ってました。
船にあいた穴からいきなりエアーが出てたので、ビックリ。
今回のダイビングでは、水温がパキッとわかれていておもしろかったです。
21℃でヒンヤリしていても、フィンでほんの1キックして上がるとぬるい〜。
1mくらいの差だと思うんですよ。
アジ、タカベ、ワラサなどなど、たくさん群れていました。
クロホシイシモチが口内保育をしているところも見たかったけれど、私にはわからなかった〜。
ダイビングを終えて船に上がろうとしたら、白くて丸っこいものが見えた。
あ〜、クラゲ!
こっちきた〜。
こんな近くで初めて見ました。
ビゼンクラゲだそうです。
2本目:ビタガ根(沈船ポイントの近く)
今回のダイビングは、古島と同じで、海中でいろいろ魚見つけて教えてくれるスタイルではなかったので、上下して水温の差を楽しんだり、ソフトコーラルの産毛(?)に初めて気づいたり。
今まで何度も何度も見てるのに、それについてる魚に目を凝らすことはあっても、こんなに長い産毛があること知らなかった~。
このウツボ、ケガしてる。
白い肉が見えちゃってるじゃないの。
誰に噛まれたの?
傷が化膿したりしないのか?
ガイドさんによると
「ウツボはああいうふうに噛まれたりしてるのをよく見る。だいたい同じ場所にいるから観察してるけど、3週間くらいたつと肉が盛り上がって治ってるよ」
とのこと。
安全停止で水深5mを漂っていたら、でかいタイが近づいてきた。
ほんとに目の前まで。
そして、なぜか停止。
ガイドさんのカメラはいいカメラなんだなぁ。
見せてもらったら、沈船ポイントも青っぽい海に撮れてるんですよ。
でも、視界は完全に緑でした。
クラゲやタイの写真は、水深が浅いから青く撮れてますけども。
熱海のダイビングは、どのポイントも水深が深めです。
ダイビングのときにする腕時計(ダイブコンピューター:略してダイコン)が「この水深で潜ってられるのは、あと〇分ですよ~」と教えてくれるのですが、その水深に長くいると警告のアラームを響かせます。
そこかしこで、みんなのダイコンがピーピーいってました。
陸に上がって器材を洗い終わっても、頭がキンキンと痛い。
山の岩場も苦手になってしまったし、海の深場ももともと苦手だったけれど、もうダメなのかもな〜。
こうやって少しずつ、できないことが出てくるのかもしれない。
老後にやりたいことを思い描くのもいいけれど、今やりたい。
やりたいと思ったことは、今、時間とお金をやりくりして、やっていきたいと思うのです。
山を歩くにしたって、20年後より今の方が、たくさん歩けるはずなので。
もっと若いときに、体力があるときにやっておけばよかった。
今でもそう思うことがあるのだから、10年後、20年後はもっとそう思うはず。
2日間ダイビングの予定でしたが、明日も潜ったら体調が悪化しそうだったので、やめることにしました。
残念。