登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2024年の山始め

さて、どこにしよう。

・日帰りで

・お正月ですから、富士山が見えて

・歩行時間が6時間くらいまで

 

箱根だな!

箱根駅伝が終わった翌日だから、混んでないだろうし。

丹沢も候補でした。

昨年、行こうと思っていた塔ノ岳などへ行けていなかったから。

でも年末、熊の出没で大山の登山道が封鎖されましたし、ちょっとやめておこうと思いまして。

 

昨年は特に、熊の被害の報道が多かったように思います。

熊が冬眠に入れずに里山に下ってくるのは餌となるドングリの不足、という内容が多かったように記憶していますが、先日のニュースで見た映像には驚かされました。

年の瀬も相次ぐクマ被害 冬眠に「-4℃の壁」眠らぬクマに異変も

寒くないせいで、眠れなかったとは…

 

箱根なら、やっぱり金時山

小田原駅から桃源台行きのバスに乗ります。

小田原駅のバス乗り場には、係員の方がいらっしゃって、どのバスに乗ればいいのか、まごまごしている人たちに行き先を聞き、サッと案内してくださいます。

 

仙石バス停で下車、20分ほど御殿場方面へ歩きます。

ひとつめの登山口を通り過ぎて、ふたつめの公時(きんとき)神社の登山口から登ります。

お蕎麦&甘味処だ。

ここは、きっとおいしい店だと思う。

次、来たときに寄りたいな〜。

 

公時神社の駐車場のトイレが、エヴァンゲリオンになってるではないですか!

口調が命令形、おもしろ〜い。

 

ニワトリたちが競い合うように、声高に発声練習中でした。

 

9:50

公時神社におまいりして、今年の山始め。

出発です。

斧が祀られていることに、初めて気づきました。

何度も通っているのに。

 

この登りは急坂もなく、いいペースで歩けます。

だから、何度も来ちゃうんだなぁ〜。

 

宿り石。

パカッと割れた、どデカい岩です。

 

仙石原のすすき。

大涌谷の噴煙。

目印になる鉄塔。

明神ヶ岳へ続くカヤトの道。

ほんとにいい景色だ。

いい天気。

いい道。

良かった、晴れてくれて。

バスから見る空は雲が優勢で、窓にパラパラ雨粒が当たっていたのです。

 

この分岐で考えました。

明神ヶ岳への道もいいんだよな…

じゃあ、こうしよう。

金時山の山頂で、きれいに富士山が見えたら丸山から芦ノ湖へ下るルート。

富士山の姿が隠れていたら、明神ヶ岳ルート。


11:10 金時山 △1212

富士山、見えたー。

茶屋で「まさかりーうどん」を食べるか迷いましたが、すごく混んでいたし、また今度。

 

12:00

持参したパンを食べて、乙女峠へ出発〜。

いい道です。

 

12:40 長尾山

見晴らしはありません。

ここから乙女峠まで、私は10分じゃ着かないなぁ〜。

15分はかかる。

 

長尾山までは富士山からの風が冷たく、長袖1枚はおりましたが、長尾山を過ぎたら風が遮られて、汗ばむほど。

こまめに脱ぎ着を繰り返します。

秋冬は特に、これが大事。

 

13:00 乙女峠

右へ下らずに、直進します。

 

金時山から見えていた鉄塔がどんどん近づいてきます。


13:35 鉄塔(丸岳)

自分の小さな一歩も、出し続ければちゃんと目的の場所まで着くことが実感できる。

 

海が、ぴっかぴかです。

進行方向には、芦ノ湖駿河湾

 

左を見れば、芦ノ湖大涌谷相模湾

前に丸岳から芦ノ湖へ歩いたときは、今日みたいに晴れてなかったので気づきませんでした。

こんなにいい道だったとは!

 

芦ノ湖にも、近づいてきました。


14:15 長尾峠

仙石原まで20分?

なぜ、そうなる?

この看板の下にある地図でも、最低90分はかかるように思えますが…

 

少し脇に行くと、箱根スカイラインに出られたり…


14:55

富士見公園

ここ、大好きなんですー!

 

登り始めた公時神社、金時山からの道、鉄塔からの道…

歩いてきた道が全部見える。

 

全国各地に「富士見なんたら〜」とつくところがありますが、こんなにどーんと見られるところは、そうそうないのではないかと。

富士山の横っ腹、あのガボッとくぼんでる宝永火口に今年は絶対に行くぞ!


富士山に、今年の登山の無事を祈ります。

草っぱらに脚を投げ出して、おやつタイム。

先月、氷見へ行ったときに買ったお菓子を、そのときのことを思い出しながらいただきます。

その旅行のときお世話になった方が、先日の地震のインタビューでテレビに映ってらっしゃいました。

ご無事でよかった、と思うと同時に、今回被災した地域には私の父の親戚がたくさん暮らしています。

みな高齢のためスマホを持っておらず、連絡がついていない人がほとんどです。

 

元日、2日と、時間を巻き戻したい。

大きな災害が起こり、たくさんの方が亡くなるといつもそう思います。

避難して、命を落とさずにいてほしい。

大きな災害、自分たちの力ではどうしようもない自然の大きな力で命を落とす人が毎年いることは事実です。

次に何かが起きたとき、その場に居合わせるのは自分かもしれない。

今、被災した地域に私ができることは、想像するしかないけれど、被災した方々のつらさに思いを寄せる時間をもつこと。

でもそればかりではなく、元気に過ごして、働いて、募金をすること。

映像には、たくさんの地域から消防の方が捜索に参加していました。

その分、私たちの地域の守りは手薄になっていると思うのです。

だから、いつも以上に気をつけて生活する。

 

どんな1年にしたいかを思い描きながら、誰もが心穏やかに過ごしたいお正月。

コロナが少し落ち着いて、久しぶりに顔を合わせていた家もたくさんあったはず。

つらい始まりになってしまいました。

 

15:30

富士山の美しい姿を目に焼き付けて、下山開始。

あと1時間足らずで芦ノ湖のほとり、湖尻へ下れます。

今までは長袖1枚で歩けていたのに、陽が落ちてきたら、空気がキンと冷えてきました。

芦ノ湖への道が見えます。

 

 

16:15 湖尻水門

 

16:40 桃源台バスターミナル

 

以前、秋に来たとき、このあたりの紅葉は見事だったなぁ〜。

車窓から、暮れゆく空を見て、今回の遠足はおしまいです。

 

今年は、登ったことのない山へ、たくさん行ってみたい。

今年もたくさんすてきな景色を見られますように。

どうか、被災した皆さんが、日常生活に1日も早く戻れますように。