先日、山へ行ったとき、電車で読んだ本です。
縁起でもないタイトルですが、アウトドアでの事故は、ちょっとした気の緩みに端を発するものがほとんどだと思います。
華々しい死なんて、ありません。
この本では、原因となることがあまりにも身近すぎて、こんなことで山で命を落とすのはイヤだなぁ…と。
それでもやっぱり登り続けたいから、一歩一歩を慎重に、と改めて思いました。
山だけでなく、海での事故も載っていました。
ダイビング中にオニヒトデを見つけると、手近に程よい大きさの石があれば、その場で叩き潰して駆除をするガイドさんもいます。
そうしないと、そのたった1匹のオニヒトデに、周囲のサンゴがすべて食い尽くされてしまうから。
石をぶつけたそのとき、オニヒトデのトゲが手に刺さり、命を失ってしまったガイドさんがいたそうです。
オニヒトデの駆除は、その海に潜るガイドさん達が定期的に行っていることも多く、亡くなったガイドさんにとっても特別なことではなく、日常だったと思うのです。
それでも、何回もやってきたことでも、こんな結果になってしまうことがある。
危険に対しては、慣れすぎない心構えも大切なのかもしれません。