ダイビングは沖縄・久米島のダイビングショップ、DIVE ESTIVANT(ダイブ エスティバン)へ
今日だけなんですよね、晴マーク。
あとは、ずーっと雨と曇。
風さえ強くなければいいけれど…
今回はおそらく、今日のダイビングが最高だと思います。
楽しむぞ~。
初めてのショップは緊張します。
ボートなどの使い勝手はもちろん、段取りなどわからないことだらけ。
ショップによって、全然違いますから。
1ダイブ目は「マンタステーション」
船長さんが「1ダイブ目は、どこ行くかお客さんに決めてもらうか」
周りをチラッと見まわしても、誰も何も言わない。
では、言わせていただきます。
はい!
マンタが見たいです!
「朝イチだと出るかわからないけど … 透明度もいいかわからない。流れもあるし。行ってみてになるけどいい?」
もちろんです!
さぁ、出発~。
見れたらいいな、マンタ。
今まで遠目で見たことはあるのですが、至近距離ではありません。
見えたからって、追いつけるわけありませんしね。
お尻から海へドボン。
体を縦にした途端、流れにもってかれ、船底に頭をゴチン。
こりゃ危ない。
すぐに潜降します。
京都の庭園みたいな模様だ。
なに、この透明度〜。
20mはある。
よかった!
マンタを見るときは、マンタの通り道を邪魔しないように、根(海中で山のように隆起しているところ)のトップではなく、真ん中あたりから見上げる感じにしなさい、とのこと。
10mくらい先を泳ぐガイドさんの泡についていこうと、根の上にヒョイと上がったら…
目の前に、いきなりマンタがいた。
動けませんでした。
山で熊と出会ったときはすぐ動けたのに。
しかもビックリして反射的にシャッターを押したらしく、上の写真が撮れていました。
ピントが合ってます。
奇跡。
背景に見えている泡が、ガイドさんのものですね。
ここで水深10mほど。
体験ダイビングでも潜れる水深です。
こんなに浅いところで見られるなんて。
久米島の新マンタスポットに注目! ダイビング&グルメ&観光情報|エリア情報|Marine Diving web(マリンダイビングウェブ)
こんなに大きいんだ…
このマンタは、ちぎられたようにしっぽがない。
今思えば、根から後退して、深度を下げなければいけなかったんです。
最初に言われていたのに、ごめんなさい。
這いつくばって、呼吸を止めて(←ダイビング中、息を止めるのは本当はダメ)泡を直接ぶつけないようにするのが精一杯でした。
ドックン。
ドックン。
何の音だろう?
すごくうるさい。
自分の鼓動でした。
驚くほどの音量です。
手をのばさなくても届くほど近く、頭上を何度も旋回してくれます。
気づいたら、マスクの中が曇るくらい、涙が出ていました。
マンタが根から少し離れたときに、そろそろと移動してガイドさんの近くへ。
それでもまた頭上にきてくれました。
そのあとも、違う個体に2回遭遇。
そのたびに呼吸がとまってた…
ダイビング中は、呼吸とめちゃダメなんですけどね。
この1ダイブのために、今回、久米島に来たんだ。
忘れられないダイビングになりました。
昼に到着する人を待つため、早めのお昼ごはん。
タコライスでした。
吐いたから、お腹は空っぽです。
30分かけてやっと完食。
まだまだ時間があるな。
奥武島(おうじま)へ渡る橋まで歩いてみるか〜。
奥武島には、畳石という観光スポットがあります。
直径が1〜2mの五角形、六角形の石が、亀の甲羅のように接着して広がっています。
橋を渡ってからさらに距離があるので、畳石までは行かずに、海沿いの石の上を歩き、王冠(勝手に名付けました)へ。
船から見ると、王冠に見えるんですもん。
天気がいいって、最高だ。
2ダイブ目は「イマズニ」
色がなぜか変に写りましたが、バイカナマコ。
ほんとはもう少し茶色っぽかったのですが…
なんで?
真ん中に横たわる30cm以上あるナマコです。
バイカとは、梅花のこと。
私は、星形だなぁ〜と思ったのですが、梅の花か。
なるほど。
この近くに、ナマコの触手がありました。
これで餌をとるのです。
攻撃されたときは、こういうのをもっといっぱい出します。
くっついたらとれません。
ナンヨウハギがわらわらと。
こんなにいっぺんに見たのは初めて。
セダカギンポです。
5cmくらい。
モンガラカワハギ。
派手でかわいくて好き。
ツバメウオのペア。
成長するにつれ、どんどん姿が変わります。
ここでのメインは、ガイコツパンダホヤ!
10月半ば〜5月上旬くらいまで見られるそう。
爪くらいの大きさです。
ほんとに、パンダのガイコツだ。
正式名称はないですが、この名前がピッタリです。
3ダイブ目は「シチューガマ」
シチューをつくるお釜ではありません。
シチュー(と呼ばれている、地味なイスズミという魚)が住む穴、という意味だそうです。
でも、もうイスズミはそんなに数がいないんですって。
ここでは、ハナゴイの求愛を見ました。
私のカメラでは、まぁ、うまく撮れませんがこんな魚。
目では見たけれど、写真には残せなかったので、こちらをご覧ください。
きれいですよ~。
赤い背びれがピンとたち、メスにアピールするときにはしっぽが黄色くなります。
L字の洞窟の中には、アカマツカサの群れ。
洞窟から出たら、今度はノコギリダイとアカヒメジの群れ。
黄色い点がノコギリダイ。
黄色いラインがアカヒメジ。
どちらも黄色が鮮やか、青い海の中で映えます。
なぜ、白と黄色なのに、アカヒメジなのか?
しかもヒメジって、たいてい砂地の海底を這うようにしているイメージだけど…
と調べてみると、とてもわかりやすい説明が!
海のいきもの アカヒメジ~白黄なのに何故に赤?|Marine Diving web(マリンダイビングウェブ)
私も以前、ホンソメワケベラにクリーニングされて色が変わった個体と、まだの個体が並んでいるのを、宮古島で見たことがあります。
下の写真がそれ。
白いほうの口元にいるのが、ホンソメワケベラです。
モンツキカエルウオが2匹。
1匹は卵を口で保育しているようでしたが、写真ではうつらなかったなぁ。
今日潜ったのは、北東のポイントですね。
マンタステーションは、イーフビーチからすぐです。
明日から北の風、北東の風になります。
今日のポイントは、いずれも10〜15分で到着しましたが、風をよけて島の反対側へ行くとなると、ボートの時間も長くなる。
5mの波でそれは、私にはムリです。
風は数日続くとニュースでやっていました。
もしかしたら、今日しか潜れないのかもしれません…
でも、それでもいいやと思えています。
マンタを見たときの、自分の鼓動の音もハッキリと覚えてる。
ほんとにほんとに、今日潜れてよかった。
結局、そのあと2日間、船は出せなかったそうです。
展望風呂から見ても、すごい白波だったもんな…
「うねりを伴う高波に注意しましょう」
って、ニュースで言ってました。
Windyで見たら、真っ赤っ赤ですもん。
潜れる気がしない。
ボートに乗れる気もしない。
今回は、たった1日。
でも、最高の1日でした。
さよなら、またね。