登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山形で、和紙の灯り作り

前回は、まんまるな灯りを作りました。

和紙の上に、このように乾燥させた葉っぱなどを貼り、紐を巻き、穴を開けました。
毎晩眠る前に蛍光灯を消し、この灯りをともします。
入眠儀式といいますか、あたたかな光に落ち着きます。
 
今回は、藍染の和紙で、雫の形の灯りを作りました。

風船に、糊をつけた和紙を三重に貼り重ねていきます。
三重にならないと、藍色が薄くなりますし、穴を開けるときにパーンとしないため、やりにくくなるそう。
 

薄いところがないよう、和紙を3センチ四方くらいにちぎりながら、ペタペタ貼り付けていきます。
 
途中で、お茶タイム。
黒文字の花のお茶ですって。

黒文字って、和菓子をいただくときに添えられている楊枝ですよね。
ハーブだったとは!
すごくいい香りがするし、透き通った爽やかな緑色。
涼しげ〜。
ほのかに甘さを感じました。
 
さて、続き続き。
薄いところを見逃さないよう貼り重ねていきます。

最後、針金で縁取るところだけは、貼り重ねると折り込みにくくなるので、1枚のみ。
 
今日の作業はここまで。
持ち上げると、ずいぶんと重たくなっていました。

一晩乾かして、翌日に仕上げをします。
日帰りで作る場合は貼り付けるところまでしかできませんので、仕上げ方を教えてもらい、帰ってから作ることになります。
私たちは連泊&雨で出かけないので時間はたっぷり。
 
翌日の朝ごはんのあと、少し時間があったので、どんな模様にしようか…と思案。
私は曼荼羅(まんだら)がいいなぁ、と初心者にも描けそうなデザインを検索しました。
ツレはオリジナル。
ノートに下絵を描いていました。
サッと描けるのがすごい。
 

乾いた風船がセットされています。
固くパンパン。
 
風船を指で押して、風船から和紙をペリペリ剥がします。

 
風船の結び目をチョンと切り、しぼんだ風船を引き抜きます。
 
巻き込む分を、ハサミで切り込みます。

 
ボンドをつけ、針金を巻き込んでいきます。

 
穴を開けずに、まず灯す。
どんなだろう…
ドキドキする。

おぉ、まだらなのがいい感じ〜。

青みが足りないと思うところがあれば、このときに和紙を貼り足します。 
 
まだ途中だそうですが、お手本として見せてくださいました。
台座にまできれいな光がもれています。
つらなる山々だ〜。
本体だけでなく、背景まできれい。

 
画鋲で、ぷつぷつと穴を開けていきました。

けっこう力がいります。
台座に光が漏れるように、下の方の穴は一度開けたあと、くいっと上向きにします。

 
一度画鋲で開けてから目打ちで穴を大きくして強弱をつけたり。

途中、確かめながら。
 
ツレは慎重。
私は歪んでもいいや、と一気にプスプス。

カッターもつかいます。
花火にしようと削っていくうちに、穴が大きくなってしまい、電球が丸見え。
壁にうつるときれいだけど…

この図柄が正面だと光が直接目に入って眩しすぎる…と、しょんぼりしていたら、ツレが裏から和紙を1枚貼ってくれました。

ありがとう!
う〜ん、すごくいい。
光がやわらかくなりました。
 
あっという間に、お昼ごはん。
少し休憩して、ぷつぷつ再開。
「アーチョチョチョチョ」と一心不乱にぷつぷつ。
曼荼羅は途中でなんだか分からなくなってしまったけれど、大きな花に見えるか…?
ま、いっか。
天の川は、藍色に映えると思って。
沖縄の波照間島や、山から見た星空を毎日思い出せるように。
ツレのアドバイスで、花火も。

ツレは花がメインです。

夜、真っ暗な部屋で灯したら…

なかなかの出来です!
嬉しい。
 
ツレのも。

楽しかった。
帰ったら日替わりで灯そう。