登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

ステップアップしたい!

いくつか山も登ってみたし、夏に登りたい山も決まった。

わくわくしますよね。

私も山の地図を眺めて

「ここからも登りたいなー」

「あと1日休みをのばせたら、こっちの山も行けるじゃないか!」

と地図を凝視してイメージ登山をしているだけで半日が過ぎ、部屋が暗くなっていることもよくあります…

 

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山は、月に1度でも登り続けていけば体力は維持できます。

そのために、例えばどんなに地下深い駅でもエスカレーターでなく階段を使ったり、意識していれば維持ができる、ということです。

1週間に1度登れば、単純に行ける山の数が増えますので、実力(歩き方のコツを体が覚える、など)がつく+体力も格段にアップしていきますよ。

 

勉強や、そのほかいろいろな習慣に関してもそう思いませんか?

スタートダッシュが肝心というか…

最初の頃の、気持ちが前のめりになっているときに、勢いに乗って集中して続けると、力がつくことありますよね。

 

「前回はバテバテだったのに、今回は楽しく登れた!景色を楽しむ余裕もあった」

「前回よりも長いコースを歩けた」

など成長を感じると、ますます歩きたくなります。

 

山を学ぶセミナーなども開催されています。

https://www.ici-sports.com/climbing_school/school/school.php

女性のための登山情報サイト 山ガールネット

「誰かから学びたい!」

「一緒に山に行く仲間がほしい!」

など人それぞれですが、今はたくさんの情報が手に入りますので、自分のしたい山歩きをしていけると思います。

 

「雪山を登りたい」

「岩場でクライミングをやりたい」

など明確な目標がある方は、そういう山行を行っている山岳会や、机上講習+ツアーを開催しているツアー会社を調べるのも近道かもしれません。

アルパインツアー日本の山 ツアー出発日一覧表 - アルパインツアー日本の山

 

ガイドさんを自分で頼んで登る、ということもできます。

お値段はツアーより高いですが、自分たちだけで安全な登山ができるかという不安がある場合、お願いしてみてもいいのではないでしょうか。

 

私もツアーとガイドさんに一度ずつ、お世話になりました。

 

ツアーは、雪山(日帰り)でした。

スノーシューという、西洋かんじきをつけて八ヶ岳を歩きました。

普段は歩けない場所が雪が積もっているから歩ける。

不思議な感じでした。

快晴で本当に楽しかったのですが、バスでの自己紹介やら、いろいろが面倒で一度きりです。

 

ガイドさんは、屋久島でお願いしました。

ずっと行ってみたかった屋久島。

もちろん、ただ歩くなら自分だけでも行けました。

でも頼んで良かった。

いつもは花を見ても「あー咲いてる」くらいの感想しかもてない、花に興味ナシ人間です。

シャクナゲの葉っぱの裏がもふもふしていること(関東の山でも何度かシャクナゲは見たことがありますが、そうなっていないそうです)。

こんなにもたくさんコケに種類があること。

 

などなど、1人だったら絶対素通りしてた、知らずにいたってことを楽しく教えてもらいながらの2日間でした。

いつもは自分が先頭なのに、誰かの後ろについていく、というのも新鮮な体験でした。

 

あともう1点!!

避難小屋に泊まりましたが、ガイドさんのザックから出てきたのは、山で見ていることが信じられない大きさのクーラーバッグ。

そして、山でこんな食事したことないよ…というご馳走でした。

屋久島ガイド旅楽(たびら)

 

話が飛んでしまいました。

私は、ほぼ単独で歩いています。

まれに「1人は危ないからやめなさい」などと登山口や山中で注意や指導(?)されることがあります。

女性ですし、頼りなく見えるのでしょう。

心配してくださっているのは分かるのですが。

 

私個人の考えですが、では誰かと歩けば必ず安全ですか?

自分と、経験や体力が全く違う人とでも?

 

私は1人で過ごす時間を本当に大切に思っています。

美しい景色や感動は、必ず誰かと共有しないといけないものなのでしょうか。

山ではたくさんの音がしているのに、目をつぶって土や葉っぱの香りを吸い込んで全身でそれを楽しめるのに、旦那さんの愚痴やら職場の不満を聞きながら登りたくない。

それが気分転換になる人ももちろんいるでしょう。

否定はしません。

私だって、誰かと歩く時はその時間を楽しんでいます。

 

山に、何をしに来るかは人それぞれです。

私は1人の時間を自由に楽しみたいです。

慎重に歩いているし、分岐では必ず止まり何度も地図を確認します。

道迷いが不安な箇所であれば振り返って写真で景色を撮っておき、3分だけ進んで戻り、やっぱりこの道で良かったんだ、と進むこともあります。

おしゃべりしながら、足元も分岐にも注意せず歩いているグループを見かけると、1人が危険って誰が決めたんだろ、と思います。

 

最初から単独でしたが、やはり不安はありましたので

山と渓谷」「ワンダーフォーゲル」「PEAKS」

などの雑誌、図書館にある山歩きの注意、遭難、気象が書かれた本など片っ端から読みました。

必要なことはメモをし、山に向かう電車で繰り返し読みました。

ここの筋肉を鍛えるといい、と書いてあればそれを続けました。

 

決して1人歩きをすすめるわけではありませんが、丁寧に下調べと準備をして山に向かえば、誰かと歩く時とは違う山歩きを楽しむことができると思います。

誰かと歩いた山を次は1人で歩いてみる。

そうしてすてきな思い出が増えていくと思います。

 

いつも入山前に

「今日も楽しく歩き、元気に下山します」

と山の神様に祈り、下山後はこんな楽しい時間を過ごせたことに感謝しています。

無事に家に帰るまでが遠足ですもんね。