山、はじめます。

自然の中で過ごすって、こんなに幸せな気持ちになります!と伝えたくて。

山のトイレ事情

長時間歩くとき、いちばん気にかかること…

トイレだと思います。

女性は特に。

 

お腹が痛くなっても、近くのコンビニに駆け込むこともできません。

 

次のトイレまで4時間以上ということも。

10分も我慢できない状況なのに。

どうしようどうしよう!!

 

当たり前ですが、山小屋を通過する際は「必ずトイレに寄っておく」。

 

ですが、頻繁に少量を出すことを繰り返してしまうと、膀胱が尿をためる機能が落ちてしまい、少し尿がたまっただけでも尿意を覚えるようになってしまい、逆効果です。

まぁ、頻繁に寄れる距離間に山小屋があるエリアは多くないと思いますので、あまり気にしなくていいです。

 

トイレに寄ったら、次のトイレ(山小屋)への距離・時間を必ず確認しておきます。

それだけで安心感が違います。

 

オムツを利用する方も増えています。

山小屋では、試供品としてトイレに設置していることもあります。

けっこう皆さん、持っていかれましたよ。

履いていることに気づかれないほどの薄手のタイプも今は販売されています。

 

いたずらに不安ばかり募らせるより、例えば高尾山のようにトイレが近距離に設置されているエリアで、オムツを履いて脚を上げたりしても気にならないか、など試してみたらいいのです。

気持ち悪ければ持参した下着に履き替えることもできますし、どのくらいの時間、尿意を気にせず歩けるかが、ある程度分かるのではないでしょうか。

 

気をつけていても、次のトイレに間に合わなかったら。

  • 登山道からは外れる
  • 平らな安全な場所(用足し中に転落してしまった事故もあるんです)
  • 近くに川などの水場がないこと(大切な飲み水として使われているかもしれません)

を確認し、用を足します。

女性だと「お花摘み」と呼ばれているようです。

草むらにしゃがみこんでいる様子が、花を摘んでいるように見えるからでしょうね。

男性は「キジ撃ち」です。

もし、誰かと目が合ってしまっても山を歩く者同士、瞬時に状況・事情は理解するはずです。

恥ずかしいけれど、下山したら二度と会いませんから。

 

絶対にティッシュは残さないこと。

ただでさえ、あるはずのないものを山に残すのです。

小でなく、大の場合は誰かが踏んでしまわないように穴を掘ってから。

自分が用を足すエリアに選んだこの場所は、いつか誰かも同じ理由で足を踏み入れるかもしれないからです。

 

 

山に泊まり、朝を迎えたら。

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小屋から山頂が近いと安心です。爺ヶ岳南峰よりご来光。

縦走だと「次の山へ向けて歩きたい!」と気が急いてしまいますよね。

距離がある場合はなおさらです。

 

朝、目を覚ましたらまずはトイレに行きますよね。

そのあとが重要です。

 

山では意識して水分を摂取していても、圧倒的に足りないことがほとんどです。

朝はなおさら。

乾ききっています。

前夜に保温ポットに用意しておいた白湯などを、ある程度の量しっかり飲んでください。

お腹が強い方は、水にすれば腸への刺激になります

 

そしてもう一度、トイレに行けてから出発すると安心です。

 

2回目のトイレは、体内に水分が循環し始めたことで行けるのです。

出るまでにかかる時間は人によって違います。

 

靴ひもをしめて「よし!」歩くぞ~」と気合が入ってから、またトイレのために靴を脱ぐのは、なんとも面倒です。

それでも、山小屋付近にいる間に「トイレ行きたい~」と思えたなら、ラッキーですけどね。

少し歩いてからでも、考える余地なく戻ります。

間違いなく、次の山小屋より近いのですから。

 

汗をかきかき登る季節は、10時間以上歩いてもトイレに行かないことあります。

水分補給してもしても、すぐ汗になって流れ出ていくんでしょうね。

「あ、小屋でてからトイレ行ってないや」と思うこともしばしば。

 

今までの山歩き人生最大のトイレピンチは、観光客でごったがえす上高地でやってきました。

今まで忠実に守っていた「トイレは2回行ってから!」をなぜ守らなかったのでしょう。

上高地エリアだったから。

すぐ行けると思ってしまったから。

 

山岳リゾートである上高地、ホテルがたくさんあります。

その日、上高地から地図で1時間ほどの明神から上高地バスターミナルへ戻るだけの日程でした。

 

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穂高神社奥宮 早朝の開門を待つと、この景色が見られます


 

下山してきてそのまま上高地まで行けたけれど、早朝にこの神社を訪れてみたかったので明神に泊まりました。

泊まってよかった。

小屋を出て穂高神社奥宮で過ごし、上高地へ向かって歩きました。

 

本当にど真ん中、進むも戻るも同じタイムの中間地点で「ト、トイレ…」と血の気が引き寒気がしてくるほどでした。

 

上高地に限っては、登山道を外れることができません。

柵で入れないようにしてあります。

そんなところに侵入したら、たくさんの観光客の注目を集め、かつ非難の嵐ですよ。

それに、入れたとしても無理!

あまりに観光客が多いです…。

途切れることなく人の波です。

いくら一生会わないといっても、観光客の方々には「お花摘み」理解してもらえないですよ…。

 

やっと、やっと、ホテルのトイレのドアが見えたとき、涙が出そうでした。

ゴールは便座に座るまで、ですので気は抜けませんでしたが。

 

水とトイレは、山の中では特にありがたさが身にしみて分かります。

山小屋がトイレにかける費用は、1シーズンで何千万円もかかることもあるそうです。

費用のみならず、毎日の掃除・処理の労力も相当なものです。

 

チップは100円や200円設定が多いですが、そんな金額で自分でトイレを運べないですよ。

しかも下山するまでずっと持ち運ぶんですよ?

感謝して、きちんとチップを入れて使わせていただきます。