登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

山で夜を過ごす その1

日帰り登山に慣れてきたら、次はぜひ、山で夜を過ごしてみてください。

山小屋ときいて、どんなイメージがありますか?

汚そう?

いえいえ、昔よりずっときれいですよ。

食事にも驚くと思います。

 

f:id:yueguang:20190222205659j:plain

山小屋の受付って、だいたいこんな感じです

何だって、初めては緊張するものです。

やってみたい、と思えたときがきっとチャンスですよ。

計画をたてちゃいましょう。

泊まってみてどうしてもイヤだった(そうなってしまったら残念です…)ら、「またいつか」でいいんですから。

 

もちろんいつだって美しいです、山は。

けれどいちばん美しい時間は、夕方から朝だと思っています。

これは山に初めて泊まり感激したときから、ずっと変わりません。

あと、夜中にふと目が覚めてダウンを着て首が痛くなるまで眺めた満天の星。

山に泊まれば、そんな時間を過ごせます。

山にもよりますが、登山口に泊まる(夜中に車で向かって仮眠、など)ことができれば2時くらいに出発できて、そんな光景が見られます。

でも、休みが限られているなら仕方ないですが、山の上で1泊できるなら…

ゆったりとした本当に贅沢な時間を過ごせますよ。

  

「山小屋」を初めて見たとき、こんなに不便な場所にガッシリとした、とてつもない安心感を寄せられる建物があることに本当に驚きました。

いつ建てられたの?

え? そんな昔?

材料はどうやって運んだの? 人力って…本当ですか…

 

山小屋を避ける人もいます。

混雑するシーズンの「1つの布団に3人寝る」問題です。

紅葉の涸沢などで、よく聞く話です。

1つの布団に交互に3人ですよ。

目の前に知らない人の足かぁ…知り合いでもキツイな。

汗拭きシートで拭いてくれていてもイヤだな。

小柄な女性でも、あの面積に3人はね…ガタイのいい男性なら尚更。

おそらく、みなさんが想像している布団より小さめです。

 

完全予約制にしてくれないかな。

そんな山小屋も、すでにあるんですけどね。

登山者の安全を守るための役割を果たさなければならない、というのも重々承知していますが、休息のための施設でもあります。

ただでさえ、いつもと違って充分な睡眠がとれない環境。

寝返りも打てない状態では、本当に「横になっているだけ」です。

立ったり座っているより体は休まるかもしれないけれど、眠れないことがストレスになり疲れが倍増しそう。

混雑する本当にトップシーズン、まず行きません。

山小屋に泊まらない、ではなく「山に行かない」のです。

年に数日しかない絶景のときに、誰もがその場所にいたい。

そりゃそうですよね。

混雑は全員承知していることでしょうが、実際そこで眠ってくださいと言われたら私にはキビシイ。

 

涸沢の紅葉を見たければ、私ならその年の紅葉の予想より1週間前に行きます。

それでも混んでいますので、涸沢に泊まるという選択肢は最初からありません。

 

予想より紅葉が早まることもあるけれど、全然色づいていない可能性もある。

でも、眠れなくて元気に歩けないかも、という不安を抱えて行きたくないので。

  • 横尾に宿泊、早朝に涸沢へ出発して日帰りピストン
  • 上高地~岳沢(ここへ向かう梯子から見るスタンプをぽんぽん押したような、どちらかというと紅葉ではなく、黄葉がかわいいんです)~穂高岳山荘に宿泊

奥穂高岳のあたりからは、涸沢が見えます。

カラフルなテントと、カラフルな紅葉。

上からの絶景を堪能し、翌日ザイテングラードで下山して涸沢を通過。

目線の高さでの絶景も堪能。

 

初めての山小屋。

登山口から6時間以内で歩ける展望の良い山小屋、という条件で記憶を検索してみてのオススメは

 

山頂までは距離があるけれど、居心地の良い山小屋

 

6時間以上歩けるよ!という方へのオススメ

 

山小屋のデメリット。

繁忙期の混雑は仕方ないとして、食事の時間なんですよね。

ほとんどが、ちょうど日没や日の出と重なる。

だからほぼ素泊まりになってしまう。

予約(予約不要の山小屋もありますが)時に食事の時間を確認し、日没や日の出とずらして設定している山小屋でだけ、食事をいただいています。

 

その時間にご飯を食べてたら、いちばんいい景色を見逃してしまう。

 

3月3日のブログから、私が今まで2回以上泊まった山小屋について、個人的な意見になりますがご紹介していきます。

2008年からの記録です。

もしかしたら大きく変わってしまっている場合もあるかと思いますが、ご了承くださいませ。

 

 

 

実際は 泊まってみなければ分からないですが、参考になります。