前回に続き、槍ヶ岳へのルートのご紹介です。
この道、ほんとに大好き。
「こんなすてきな道を歩いていいのかな」
と毎回、スキップしたいくらいです。
これから歩く道、これまで歩いてきた道、全部見える。
そしてずっと槍ヶ岳が右にある。
中房温泉までのアクセスですが、私はやはりバスタ新宿から高速バスです。
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それにしてもバスタ新宿…トイレ少なすぎる!
女性は夜行バスに備えてメイクを落とす人もいるし、用を足す時間もかかります。
1日何人利用を見込んでいたのでしょう。
すごい数のバスが発つんですよ。
みなさん、時間に余裕をもって来るので、ベンチだって全く足りていないんですから。
トイレは新宿駅の中の方がまだすいています。
仕事をちょっと早退して、コインロッカーに預けておいたザックを背に、18:15のバスに乗れれば、「安曇野穂高」バス停に22:11着予定です。
穂高駅周辺のビジネスホテル(チェックイン受付時間は要確認です。遅すぎるとダメな場合も)に宿泊して、夏山シーズンですと早朝からバスがありますから「5:10」または「6:40」の穂高駅発のバスで中房温泉(登山口)まで行けます。
仲間がいるようでしたら、タクシーを予約しておくのもいいです。
バスの人と登り始める時間をずらせますし、人数がいれば金額も大きく変わりません。
タクシーの台数は限られていますので、天気次第でキャンセルが出ていれば別ですが、事前に予約をしておかないとまず確保できません。
以前、1週間前の予約でもダメだったことがありました(日帰りだったため、どうしても3時に出発したかったので遠くからタクシーを呼びました)。
バスタ新宿18:15発のバスに間に合わなければ(もしくは出費をおさえたければ)、夜行バスという選択肢もあります。
中房温泉行きのバスの出発まで時間がありますので、少し歩くとセブンイレブンがありますから、そこで買い物もできます。
ただ、この夜行バスは4列シートなんですよ…。
だから私はどうにかして18:15のバスに乗って、出費になりますがビジネスホテルでちゃんと横になって眠って、体調万全で登りたいのです。
余談ですが、この路線は本当に便利です。
立山黒部アルペンルートの玄関口の扇沢にも行きます。
白馬方面まで行けば、白馬(しろうま)岳や五竜(ごりゅう)岳へ。
栂池(つがいけ)まで行けば北アルプスのいちばん北、朝日岳へ。
勝手に「登山バス」と呼んでいます。
途中に寄るサービスエリアで、少しずつ山で食べるお菓子を買い集めるのも楽しいんですよね。
さて、中房温泉に到着しました。
身支度を整え、トイレを済ませます。
ここに下りてくると、気持ちのいい露天風呂があります。
ピストンの登山は好きでないけれど、ここで温泉に入ってジョッキカルピスで1人で乾杯するのがいいんです(でも最近、ジョッキカルピスがいつも売り切れって言われます。仕方ないからコーラ!)。
スイカで有名な合戦(かっせん)小屋に着くまで、まるで「休憩しなよ~」とばかりにベンチが何度か…。
ペースをつかむに丁度いいかもしれませんが、疲れていなければ無理して休まなくていいんです。
特に眺めがいいわけではないので。
この先、もっともっといい景色が待っています。
「北アルプス3大急登」なんて言われていますが、最初にペースを上げすぎさえしなければ、危険個所もない歩きやすい道だと思いますよ。
中学生がよく学校登山をしていますしね。
山歩きを続けていくと、4時間程度なら、おしゃべりできるペースでなら休憩しなくても歩けるようになると思います。
合戦小屋では軽食もいただけますし、暑いときなら誰かが食べているスイカが欲しくなるでしょう。
ここを過ぎて少し登りをがんばると、開けた場所でいきなり槍ヶ岳が近くに見えます。
知っているのに、毎回ビックリしてしまう。
なんで、あんなに大きく見えるんだろう。
そして燕山荘(えんざんそう)も見えてきます。
ここから見た燕山荘をどう思うか。
「あー、もうすぐだ」
「まだ、あんなに(距離が)あるの?」
どちらでしょうね。
体力の残量次第でしょうか。
https://blog.hatena.ne.jp/yueguang/yueguang.hatenablog.com/edit?entry=10257846132710421794
出発した時間や天候次第ですが、1泊目は燕山荘ではなく、この先の大天井岳(おってんしょうだけ)に2軒ある山小屋のどちらかに泊まれれば、翌日に槍ヶ岳を目指せます。
でも初めてこの道を通るのなら、やっぱり燕岳(つばくろだけ)には寄ってほしいです。
緑と白のコントラストが美しい山ですから。
ここからがいい道なんですよ~。
「表銀座縦走コース」と呼ばれています。
週に一度、歩きたいくらいです。
この道を開いてくれた喜作さんのレリーフがあるところからが、最後の登りです。
疲れた体にはしんどいかもしれません。
でもあと少し。
大天井岳からみる夕陽は見事ですよ。
私は山頂に近いので「大天荘」にいつも泊まります。
ここはテント場もあります。
翌日からの行程は、また次回。