山、はじめます。

自然の中で過ごすって、こんなに幸せな気持ちになります!と伝えたくて。

屋久島へ その2

「年に360日雨が降っている」

などと言われるくらい雨の多い屋久島。

この「360」という数字は人によって「300」だったりマチマチですが、ともかく雨が多いということを伝えたいようです。

屋久島に1週間いたけれど、雨が降ったのは1日だけでした。

あれ?

雨が降らない5日間を全部ここでつかってしまったの?

まさかね。

 

ツアーでなく、個人的に行かれる場合は雨などで通行止めになることもあるので確認してから出発された方がいいでしょう。

観光の方 | 屋久島町|人と自然と。世界自然遺産屋久島

 

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こぼれ落ちる瞬間の水滴がきれい…

宮之浦岳の山頂へ向かう1日目がどしゃ降りの雨でした。

一旦濡れてしまえばどうってことないので、靴の中が濡れないようにだけ注意して

川は濁りごぅごぅと流れていきます。

「すごい雨ですね~」

「でも苔は絶対喜んでますよね、緑が濃くなって生き生きしてますもん」

などと、のんびり話しながら標高を上げていきます。

避難小屋泊まりなのでシュラフはかついでいますが、食料のほとんど(少しだけ分けてもらい、自分も持ちます。じゃがりことか軽いものばかりだった…)をガイドさんがでっかいザックで持ってくれていますので、背中が軽い。

 

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「こりゃ山頂からは景色がのぞめないなぁ」

絶景のはずの太鼓岩も真っ白いガスの中。

顔がしっとりします。

まぁ、山頂や太鼓岩からの景色をどうしても見たければ、1週間いるんだから予定がない3日後くらいに登ればいいや、と。 

結局、ほかに行きたいところができてしまったので、行かなかったんですけどね。

 

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初対面

山頂を過ぎると雨も小降りになり、空が明るくなってきました。

初めて見たのですが…黒いカタツムリ。

珍しくないのでしょうか。

ベージュのしか見たことがなく、ちょっと驚きました。

 

景色が見えないと歩みが速い。

屋久島の山のミニ知識を披露してもらいながら、どんどん歩いていきます。

 

避難小屋に到着。

縄文杉近辺には2ヶ所あるのですが、縄文杉に近い方が混むのではないかとの予想から、高塚小屋ではなく1kmほど離れた「新高塚小屋」へ泊まることにしました。

こちらの方が大きいですし。

島の登山>山小屋・岩屋

トイレも水場も近くにあります。

夜中歩いていくには少し距離を感じますが…そして北アルプスなどのトイレを想像していると、ちょっと(だいぶ、かもしれません)臭います。虫もいます。

昼間のトイレより、ヘッドランプで照らされたトイレの方が怖い。

虫などが黒々と目立つからでしょうか。

色のコントラストというか…。

まぁ、覚悟して行ってください。

自分で簡易トイレを持って行くこと考えたら、楽させてもらえるのですから。

 

18時過ぎ、手の込んだ夕食をいただきます。

「(この時間で来ないなら)もしかして貸切ですかね」

という空気になったころ、中国人の家族が到着。

だいぶ前に追い抜いた家族だ。子どもいるのにがんばったなぁ。

 

お腹がすいていたのでしょう。

カッパを着たまま、彼らはお湯を沸かそうとカートリッジなどを取り出しましたが…火がつく気配なし。悪戦苦闘しています。

「沸かしてあげてきてくださいよ~」

ガイドさんを助っ人に差し出して、無事お湯が沸きました。

 

60人定員の避難小屋で、6人。

中国人家族も、広々使って濡れたものを干してます。

私たちはこぢんまりと横に並び、就寝。

 

雨を覚悟して起きたものの、薄日が差している!

遠くまで見通せるわけではないのですが、なんだかいい予感がします。

淡い橙色のぼんやりした光に細かな水滴が舞っていてきれい。

ラッキーだと思いました。

雨の予報だったから。

朝ご飯もごちそう。

ガイドさん…腰痛めないでくださいね。

 

トイレを済ませて水を補充して出発です。

途中で鹿の骨が落ちていました。

ここに鹿が横たわっていたのかな。

このルートで縄文杉に行くには必ず通る道ですが、骨になるまでどのくらいの時間がかかったのでしょう。

 

そしてあっさり縄文杉に到着。

こんな幸運があっていいのかと思いました。

雨はもちろん降っていませんが、幻想的な森の風景。

 

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枝全体が苔?

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こういう色彩、大好きです。

私たちの他にはカメラを構えた男性が1人だけ。

こんなにすいている縄文杉、想像もしていませんでした。

日帰りで来るには早く、山の中に泊まった人ならすでに見て出発している。

そんな隙間の時間だったのでしょう。

 

1時間以上、いろんな角度から見放題。

満腹です。

でも、自分で意外だったのは…なんの感動も湧き上がってこなかったこと。

号泣してしまう女子もいると聞いていたのですが…。

いつも山で素晴らしい景色に出会うと、自然と涙が込み上げてくる(号泣ではない)ことが多いのですが、縄文杉ではそれはなかった。

ただ「何千年もの間、ずっと独りぼっちなんだな」「大きいな」と。

 

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触れてみたかったです

延々と続くトロッコ道、

切り株の中のある角度から外を見るとハートになる「ウィルソン株」、

もののけ姫の世界のような苔の森の白谷雲水峡、と

この先も見どころは続きます。

 

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ダイヤもすてき

ウィルソン株もなぜかすいていたので、いろんな角度から見放題。

ハートだけでなく、ダイヤもなかなか!

 

またいつか、同じ道を歩いてみよう。

あ! あと海から山頂を目指してみようっと。