登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

秋休み その2

さて、那須から万座へ向かいます。
その距離、250キロ超。
どうしてこんな計画をたててしまったのでしょう。
運転するツレに対して、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
せめて高速道路だけでも運転を変わりたいと思ったのですが、私は運転が怖く緊張のせいか、こんなこと今までないのにお腹が痛くなってしまい、「大丈夫だから…」と言われてしまいました。
関越自動車道を走っていると、群馬の山々が見えました。
なんだか全体的にギザギザしています。
群馬県の山は、谷川岳しか登ったことないなぁ。
今度どこか登ってみようかな。
榛名山赤城山妙義山…ぱっと出てくるのはそれくらいですが、どこに登ってみようかな。

高速から一般道へ。
道の駅などは、日曜日の昼時のためか混雑していて、どこも入れませんでした。
残念。
日本ロマンチック街道は紅葉が始まっており、道の両側の葉っぱの色を楽しみながら、万座プリンスホテルを目指します。

万座ハイウェイは、黄葉真っ盛り。
濃い山吹色で視界を埋め尽くしてくれます。
青空に映えます、ほんとうに。

葉っぱがすべて落ちている木々も美しい…ただ、すっくとたっているだけなのですが。
自然が見せてくれる景色は、そこにあるだけで心を動かしてくれます。

万座プリンスホテルまで、あと3キロほどになったとき、雪がそこかしこに。

窓を開けて走ると温泉卵の匂いがします。
硫化水素ガスが発生中。

公式サイト | 万座プリンスホテル
姉妹館の万座高原ホテルにシャトルバスが1時間ごとに出ていますので、チェックインしてからまずはそちらへ。
部屋の浴衣とスリッパで行けます。
歩いても行ける距離ですけれど、温泉でぽわぽわしているので、特に帰りは坂道を上る気になりません。

標高1800メートルの露天風呂。
女性専用の露天風呂はひとつありますが、あとは混浴。
いくつも湯船があり、ぬるいのは39℃〜熱いのは43℃を超えています。
乳白色のぬる湯でのんびり。
レモンイエローの湯船もありました。
じっくり温まったせいか、シャトルバスを外で待っても平気なくらい体がポカポカです。

ここでは、エコバッグが必要でした。
混浴のゾーンは、タオルを巻くか、湯浴み着を着ていないと入れないのです。
男性用の腰巻きタオルは部屋にあるのに、女性用のはない!!
タオルをレンタルするか、湯浴み着を購入するか、なのです。
不公平〜。
湯を吸ったバスタオルはとても重く(脱水機があるのですが、なんとなくイヤ)、他に体を拭くタオルなどもあるので、けっこう荷物になります。

夕食は和洋中ビュッフェ。
思ったよりおいしかったです。
とっちゃなげ汁という郷土料理がありました。
すいとんやきのこなどが入った濃いめの汁に、キャベツの千切りを入れます。
おいしい!

ふくれたお腹がこなれたところで、万座プリンスホテルの露天風呂へ。
高原ホテルよりプリンスホテルの露天風呂が好き。
ここは混浴の湯船がひとつだけ。
あとは男性・女性それぞれ専用の湯船がいくつもあります。
色はすべて乳白色。
開放感がたまらない!
まんまるい月がぽわんと浮かんでいました。
その月のまわりには、大きな白い輪っか。
山で太陽のまわりに輝く輪っかをよく見ます。
「日暈(ひがさ、にちうん)」というのですが、天気が崩れる前兆ということで、キレイだから見ることができて嬉しい反面、その日以降も山を歩く場合、「雨になるのかぁ」と気持ちが下降気味に…

月のまわりに輝く輪っかは、同じく「月暈(つきがさ、げつうん)」だそうです。
天気が崩れる前兆というのは変わらないですが、幸せの前兆という言い伝えもあるそうで、いいことは信じることにしているのでなんだか嬉しくなり、部屋に戻ってからもずっと空を見上げていました。

温泉に泊まると、とても寝つきが良くなります。
目覚ましはかけずに、明るくなるまで寝ようと決めて、ぐっすり眠りました。
部屋からはこんなきれいな景色が。

青空のもと入る朝風呂は最高で、気温の低さもあり、肩を出せばずっと入っていられそう。
今くらいの気候が私にはちょうど良さそうです。
ほわほわ立ち上る湯気を眺めながら、のんびり入り、最後は女性専用の湯船で、重たいバスタオルをはずし、開放感を味わいます。

ここの露天風呂、好きだなぁ。
次は、新月のとき、満天の星空をみながら浸かりたい!

続きはまた…