山へは、自分で背負える分しか持っていくことはできません。
体力も落ちてきているのだと思います。
30代前半のように20キロなんて、もう持てない。
8月の半ばに行った大天井岳、重いな…と何度も思いました。
家に帰ってきて重さを計ったら(まず自分だけ体重計に、そのあとザックを背負って体重計に、そして引き算します)ザック本体の重さと水も合わせると11.5kgでした。
食べてしまったおやつもあるので、12kg弱か。
山の上で1〜3泊は重量は、下着と靴下の数が変わるくらいで基本的にはそんなに違いません。
快適を求め、小さなものを気にせず入れていくうちにチリツモになっていました。
サンダル、温泉後の着替え、試供品サイズのシャンプー(温泉備え付けのは、ほぼサラサラになりません)一眼レフなど、他の人には不要のものでも、どうしても持ちたいものもあります。
肌が汗にかぶれやすいので、以前は1週間だろうと、日数分の替えの下着を上下持っていってたんですよ。
信じられない。
今は実感します。
パンツとブラの、なんとかさばること!
さらには折り畳みの椅子までザックのサイドに差していました。
1kg弱あったのに、なんとも思わずに。
夕陽などを眺める際とっても快適でしたが、今は突っ立って眺めています。
快適を譲りたくなかったし、もともと力があったもんだから必要なものを全部入れても背負えることが当たり前だったけれど、30代半ばから自覚はあったものの40代に突入したら…さらにガクンと体力が落ちました。
下着なんて、普段は気にもならないほどの重さですが、背負って歩き続けるには、1枚ずつは大したことなくても、チリツモです。
それでも、これは私にとっては必要なもの。
背負います。
一度かぶれてしまったら、ムヒの助けを得ても相当不快です。
夜中にかきむしりすぎて、血が出てしまったこともあります。
下着の替えは重くても譲れないものなんだ。
重い荷物を背負えることがえらいわけではない。
速く歩けることがえらいわけではない。
自分の持ちたいものを全部背負えて歩けたら、と思ってきたけれど、取捨選択して体の負担にならない歩き方で登山を続けていくには、を40歳半ばを迎える今、考える時期なのかもしれません。
何年も前に燕岳で出会った年配の女性は、靴下に至るまですべての重さを把握していました。
薄手のダウンしか持てないから、真夏にしか登らない戸、と。
全ての重量を書いた1枚のメモを見せてくれ、「快適は二の次で絶対に必要なモノしか入れない」と言い切りました。
女性の背中には、高尾山でよく見るようなサイズよりも一回り小さなリュック。
18リットルくらいでしょうか(そういえばトレランの人たちも小さいなぁ)。
大して入りません。
それさえもパンパンになっていません。
水も1本しか持てないので、高くても途中で補給すると言っていました。
私はいろいろな季節の山を歩きたいので、体力の維持に努めつつも、今まで当たり前のように持って行っていたものを見直し、試行錯誤してやっていこうと思います。
なんか楽しみになってきました!
ただ、これから秋も深まり、日帰りハイキングが多くなります。
日帰りは「山でおいしいものを食べよう!」と、食材と調理道具で重くなるけれど、それはそれ。
これが日帰りハイキングの楽しみだと思うので、楽しければそれでいいのだ。