連泊だから、お昼ごはんを頼んじゃいました。
メニューをみたら、おいしそうだったから!
蕎麦とイトウ・サーモンの漬け丼のセット。
食べたら、岩手山の途中にある姥倉山へ行こう。
日没が17:00くらいなので往復4時間がちょうどいい。
途中の樹林帯が美しい、と山の地図に書いてあり、雨上がりの森もいいなと選びました。
松川登山口へ向かう前に…
帰ってくる頃には暗くなっちゃうかもしれないから。
近くに地熱発電所があるのですが、噴気がすごい!
あんな下から、みずならの木を追い越し、青空を隠してしまうくらい、もうもうと立ち昇っています。
12:15に出発。
実は午前中に、登山口の下見へ行ったんです。
明日登るところは分かったのに、今日のがどうしても見つからない…
登山を始めた頃、奥多摩の山ではよく登山口が見つからず、温泉だけで帰ってきたりしてました。
フロントで教えてもらってから出かけました。
15分ほどで無事に登山口へ。
大事ですね、下調べ。
分からない、って気づくのも大切!
標高870m〜1517mまで2時間半で登ります。
4kmの道のり。
今日は出発が遅いのでタイムリミットを設けています。
15:00には引き返す、と決めました。
きれいな森〜。
楽しいんだけど…
獣臭がするんだよなぁ、たまに。
先が見えないカーブを曲がるときは慎重に。
奥多摩で、子どもの熊と1mもない距離で出会い頭に鉢合わせ、お互いにビクッと固まったのが分かりました。
親熊が絶対近くにいる。
あのときほど恐怖を感じたことはありません。
でも山は彼らの家です。
私が気をつければいいこと。
今はそう思えるようになったので、驚かせてごめんなさいって心の中で謝っています。
こんな素敵な森を歩かせてもらっていますから。
12:50
湯の森
ひゃぁ〜、いい道。
サクサク、落ち葉を踏みしめる音。
熊鈴のリンリンがなければ、静かな山歩きを楽しめるんだけどな…
お互いのためだから仕方ない。
13:55
姥倉山まであと1.2km。
でも標高は1300m超えてる。
がんばろー。
なんだかこの木…かっこいい。
半日待って良かったです。
ぬかるみがところどころにあるものの、日当たりのいい箇所はほとんど乾いていました。
よく手入れされている道です。
向かい側に見えるのが、明日歩く山だ。
14:25
姥倉山
山頂せまっ!
3人が寝ころべるくらいかな…
でも景色はすごくいい!
背中の荷が軽いので早く着けました。
下りたら炭酸を飲みたいなぁ。
もうちょい先まで行ってみよう。
硫黄の匂いにつられました。
それにいい景色を見ながらの稜線散歩ですもん。
設定した時間にまだ余裕ある。
あぁ、秋だなぁ。
いいな、この景色。
登って良かった。
岩手山が見える。
いつか必ず登りに来ます。
標高差はあと500mくらいだけど、けっこう距離あるなぁ。
もう少し日照時間が長いときにしよう。
地熱が高いから登山道以外を歩かないように、という注意書きのところがいちばん景色いいかも!
岩手山、雲かぶってる。
ちょっとだけのんびりします。
なんて気持ちがいいんだろう。
太陽の暖かさが気持ちよくてうとうとしてしまった。
14:50
そろそろ下りましょう。
約束の時間です。
この木の佇まいもいいなぁ。
堂々としてて。
16:15
湯の森
ぬかるみは下山のときの方がずっと怖い。
登りのときはなんてことなかったところに手こずったりで、ほぼ登りと同タイムです。
なんとか転ばずにすんだけれど、あわやというのはありました。
あ〜、いい道まで戻ってきた!
陽が傾いてきて涼しくなりました。
下りのときしか見えなかった。
ひっそりと。
さらに下ると噴気の音と硫黄の匂い。
登山口までもうすぐだ。
16:35
松川登山口
それにしても、誰にも会わなかったな。
登っているときに、下ってくる人がいるかと思ったけど。
いい道なのになぁ。
温泉でサッパリしたら夜ごはん。
誰もいなかったので混浴に入ってみました。
狭いですが女性の脱衣場もありますし、湯船には大きな岩があり、いい場所があいていれば視線を気にせず入れそうです。
湯上がりに、レモン入りリアルゴールドでひとり乾杯!
今日は短角牛の陶板焼きです。
山を歩いていると、もちろん景色に心奪われるのですが、考えごとに没頭してしまうこともあります。
「どうしてあんなこと言っちゃったんだろう」
とか。
父とケンカをしました。
家族のなかで、いちばん似た者同士と言われる私たち。
どちらもカッときたら、こらえることができない。
別々に暮らしているので、会話ゼロは可能。
今までは毎日、元気かを確認するため電話をしたり、仕事の帰りに寄ったりしていました。
ケンカして、3週間以上。
電話をしないことには慣れたけれど、意地を張り続ける自分にウンザリして心は晴れません。
じゃあ仲直りすればいい。
でも折れたくないときもある。
八幡平山頂レストハウスで、黒百合の球根を売っていました。
以前、妹が父にプレゼントして大切に育てていたものを、母が雑草と勘違いし抜いてダメになってしまった。
それがここにある。
終わらせなよ、ってことでいいか。
ごめんね、は言わないけれど折れたくないけれど、怒り続けている自分が許せなくなってきていたので、買いました。
続きます。