登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

中禅寺金谷ホテル 

こんなホテルに泊まれる日がくるとは…

以前も書きましたが、私は宿泊施設を予約するとき、ほぼ「じゃらん」を利用しています。

じゃらん会員専用のお値打ちプランも多いし、割引クーポンが配られることもあり、そういうときにたまたま予約できるとラッキー。

そんなラッキークーポンと、貯まったポイントをつかって、なんと金谷ホテルに約6,000円で泊まりました。

こんなホテルで過ごす機会なんて、そうそうないと思います。

今回のいちばんの目的は登山だけど、ホテルもめいっぱい満喫しよう。

【公式】中禅寺金谷ホテル(ベストレート保証)|世界遺産や奥日光三名瀑を巡るご旅行に

私が泊まるのは、中禅寺湖にある金谷ホテル

日光東照宮の近くには「日光金谷ホテル」もあります。

日光金谷ホテルは、現存する日本最古の西洋式ホテルだそうです。

その歴史は今年で150年。

 

日光駅日光金谷ホテルを経由して、中禅寺金谷ホテルまでの送迎バスが出ています。

中禅寺湖へ行くには、路線バスだと往復で2,500円くらいかかるんです。

それが無料なのも嬉しいし、金谷ホテルを利用する人しか乗らないので車内が混雑しないのもいいなぁ、と。

 

日光駅を出発して約50分。

10:50に到着し、戦場ヶ原などを歩くのに不要な荷物を預かっていただきました。

へぇ~、ランチもあるんだ…

いやいや、竜頭の滝と戦場ヶ原に行くんでしょ。

 

あれ?

百年ライスカレーって…

聞いたことある。

どこでだっけ、思い出せない。

でも間違いない。

食べものの記憶力は、けっこういけてるので。

あ~、食べてみたい。

 

戦場ヶ原は、食べてからでもいいか…?

カレーだけならすぐ食べられるし、近頃は日が暮れるのも遅くなってきてるし。

…と、都合のいい解釈をしそうになりましたが、日光駅の金谷ベーカリーでパン買ったしな。

食べないで行こっと。

百年カレーは、レトルトを買うか?

ルームサービスでもいただけるそうですけれど、夕食の時間と重なっているし、満腹になってから食べるのもね…

そうなると、ホテルで食べるとしたらランチしかないんですよね。

 

よし、出かけよう〜。

そして2時間半後、竜頭の滝と戦場ヶ原から戻ってまいりました。

 

まだランチやってるじゃん。

レトルトを買おうと思ってたけど…

なんかうまく言えないのですが、レトルトの百年カレーをおいしく感じなかった場合、こんなもんか、と済ませたくないのです。

ちゃんとした状態で出されて、アツアツでいただいてから、

「おいしいなぁ〜」

「高いだけのことはあるな」

「私の口には合わないな」

とか、ちゃんと思いたい。

そうじゃなきゃ、百年の伝統に失礼じゃないですか!

食べて気に入ったら、レトルトを買って帰ろう。

カレーで、4,500円…

やっぱりお高いな。

う〜ん…

よし、いっちゃえ!

あれ?

コース料理が5,000円で、カレーがオードブルとデザートで4,500円?

悩ましい…

こんなに値段が近いとなると…

コース料理がいいんじゃね?

 

いや、やっぱりカレーだ。

「百年カレー」の文字を見なきゃ、ランチしようと思わなかっただろうし。

 

まずはオードブル。

虹鱒のリエット。

「なんかおいしい」としか感想が出てこない語彙力で、申し訳なくなります。

この皿が目の前に置かれ、その場で削ったチーズをはらりとかけて。

 

いよいよ、百年ライスカレーです。

ココナッツミルクが隠し味だそう。

辛さより、まず甘さを感じました。

そのあと、ジワジワと辛さがきて、口の中には爽やかな酸味が残りました。

カレーで酸味が残るのって、あまり記憶にない。

付け合わせは、ラッキョウのたまり漬け、大根と生姜のホロホロ漬けというものでした。

ご飯にくっついてきた3切れの肉が、おいしかった!

コース料理の肉に後ろ髪を引かれていたので、この肉は嬉しかったですね〜。

デザートは、金谷ホテルのバニラアイス(わざわざそう言っていたので手作りなのでしょう)と紅茶のメレンゲでした。

 

ごちそうさまでした。

食べることができてよかった。

でも私はやっぱり、バーモントカレーの甘口がいちばん好き!

 

チェックインまで2階のラウンジで、持ってきた本を読んで過ごします。

調度品がかわいい。

ホテル内を探検しました。

このベンチ、座り心地よかったです。

 

お部屋です。

テラスからは中禅寺湖が少し見えました。

 

温泉がいい~。

緑がかった乳白色の露天風呂、最高!

源泉の温度が高いため加水していますが、源泉かけ流しです。

硫黄の匂いが強い。

あたたまる、いい湯でした。

ひとりだったので、ワニさん歩きを湯船でガンガンして汗をかき、お腹を空かせ、3時間後の夕食にそなえます。

渡り廊下がヒンヤリ、涼みました。

扉があいているので、外気とほぼ同じと思われます。

寒がりな方は湯冷めに注意です。

あと、年配のお客さんがぼやいていました。

レストランも風呂も遠い、と。

エレベーターが真ん中にしかなく、左右に長い造りのため、私は階段をつかうので気にならなかったけれど、コの字のように移動しなければならないので、水平移動ですが遠く感じるのでしょうね。

「次は、真ん中よりの部屋にしてもらいたいわね〜」

 

 

夕食の時間になりました。

ノージャケットノーネクタイでいいし、厳しいドレスコードはもうけていないそうですが、露出が多い服やビーサンはだめだそうです。

登山靴はいいの?

「シーズン中は登山靴でお越しになる方もいらっしゃいますが…」

と濁されていました。

いい気持ちで席につきたいので、ワンピースとローファーを持参しています。

接客業をしていて思うのです。

いいお客さんにはやっぱり、いい接客になります。

困っていたらなんとかしてあげたい!って気持ちになるし、喜んでほしい、楽しんでほしい、と思う。

メニューは、2つから選択。

左にしました。

だって、右には肉がない。

 

本日のオードブルは、猪のロースト。

猪、めっちゃうめぇ!

もっと食べたいな。

「イノシシ、おかわり!」と声に出せない願いを心の中で何度も叫びながら、残りのひと切れを味わいました。

 

本日のポタージュは、人参とバニラ。

バニラって?

あのバニラ?

いいや、なんでも。

 

平目です。

野菜がとにかくおいしいんです。

いろんな調理方法で出されるんだな…

手間のかけ方がすごいや。

 

また、おいしい肉が出た〜。

バルサミコと蓮根のソースとか、組み合わせがお初なものばかりです。

 

デザートは、テリーヌが絶品でした。

あっという間に食べちゃってごめんなさい…

1時間もかかってない…

 

朝風呂へ〜♨

昨日は緑がかっていた湯船、今朝は乳白色でした。

湯につかると体が見えないくらいの。

ほぇ〜、気持ちいい。

気温は4℃でした。

 

朝食です。

飲みものはプラス200円で、ぶどうジュースに変更。

ホテルのオーソドックスな朝食という感じ。

卵料理と付け合わせを選びます。

プレーンオムレツとベーコンにしました。

ジャムには、イチゴがまるまる2個ゴロゴロとはいっていました。

ジャムって普段は食べないけれど、おいしいものですね。

そういえば夕食に出てきたパン、4種類ともおいしかったです。

猪の印象が強すぎて、忘れてたわ。

オムレツの皿にあるサツマイモが甘い~。

 

これじゃ、お腹いっぱいにならないや…

いやいや、山を歩く前だからちょうどいいのかもしれない。

 

のんびりとした時間を過ごしました。

そうか、いいホテルではこういう過ごし方をするのかぁ。

 

8:50のシャトルバスに乗ります。

日光金谷ホテルで下車して、鳴虫山へ。

いい天気で嬉しいなぁ。

 

続きます。