登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2023年初夏 久米島でダイビング その1

久米島のダイビングショップ / JiC久米島 

初めてお世話になるショップです。

スタッフのみなさんの雰囲気や得意とするもの、ボートのつくりや導線などもショップごとに異なりますので、行ってみないとわからない。

 

なぜここにしたかというと…

ホームページにあるスタッフ紹介のみなさんの優しい顔。

ご覧ください。

ショップ紹介 | 久米島のダイビングショップ / JiC久米島

あと、私の中で大きいのがボートのつくり。

私が「機能的だ〜」と思った、高知県柏島でお世話になっているショップのボートと同じなんです。

柏島のボートよりずっと大きいですが、座ったままタンクを背負ったり下ろしたりできるのは本当にラク

そして、地べたに座るでなく、椅子のように座るスペースがきちんとあり、腰痛もちには助かる〜。

さらに、個人の器材が区別できるよう、座面の下は区切りのついたスペースになっていて、そこにフィンやゴーグルを潜るポイント到着時まで収納しておけます。

ほとんどのボートは、器材をセッティングしたら、潜るポイントに到着するまで、全員の分をまとめてタンクごと床面に転がしておいて、人は床やヘリの部分に座ります。

私はこれが好きではありません。

潜るポイントに到着すると、人がワラワラ動き出します。

タンクを立てたままにできる船だと、そのまま背負って、クルッと海面に背を向ければすぐドボン。

今回の船はハシゴの部分からジャイアントエントリーもできます。

高いところからジャンプするように、前を向いて海面に足を踏み出すエントリーの仕方です。

私はどちらかというと、海面に背を向けてお尻からドボンと落ちるバックロールエントリーが好みです。

 

事前に酔いやすいとお伝えしておいたため、本当に気をつかっていただき…

吐かずに3ダイブ終えられたらいいなと思いましたが、やっぱりダメでした。

 

台風3号のうねりが届く中、島の南側は遠く水平線までうねているのが分かるほど。

対して北側は、うねってない!

こんなにも違うんだ〜。

そこで今日は、北側のポイントで潜ります。

久米島も潜るポイントが港からけっこう近いです。

だから好き。

港とポイントの往復✕3回だけで、相当日焼けしました。

薄曇りでも紫外線は強いんですね〜。

肩も顔も真っ赤。

私は海に潜るときも、目にしみたりするので日焼け止めつけません。

そのかわり、帰ったらケアしよう…

シミが目立ってきているし。

 

1ダイブ目:ウーマガイ(大きく曲がった、という意味)

海の中は白っぽい濁りもみられましたが、1年に一度見られたらラッキーというのを2つも見ることができました!

まずは、ブチウミウシ

控えめなブチが白い体に映えますね〜。

初めて見ました。

 

お次は、アカテンイロウミウシ

なに、この配色。

かわいい〜。

 

水深32mまで潜って、鮮やかなピンクの体に、紫色のサロンパスを貼ったようなスミレナガハナダイ。

うまく撮れません…

これがいちばんマシ。



イシガキスズメダイ

自分が食べるための藻を少しだけ(左の黒い部分のみ)サンゴに植えつけて、さらにサンゴの中に入って敵から身を守るらしいです。

 

これはサンゴを食い尽くしてしまう貝、レイシガイ。

やられるとサンゴは白化して死んでしまいます。

 

2ダイブ目:アカ下(昔、アカという集落があった下のエリア)

サンゴの森がずっとずっと広がっていました。

石垣島にも「フォレスト」というサンゴの森が広がるポイントがありました。

私はこういう景色が大好きです。

 

パラオハマサンゴは、とにかく密集しています。

私は蔵王山の冬の名物、モンスターみたいだなぁと思いました。

ガイドさんは住宅密集地のようですね~、と。

確かにそうも見えます。

 

きのこのようなフカアナハマサンゴ。

何年かけてここまでになるのだろう?

何千年?

5mほどの高さがありました。

 

ノコギリハギの幼魚。

姪っ子が口を尖らせた顔みたい。

かわいい。

 

シャコ貝の中の透き通ったオレンジ色がきれいで、ずっと見てました。 

 

昼休憩をはさみます。

迷いました。

一応、おにぎりは1つ持参している。

吐くと思っているせいか、感覚的にお腹は空いていない。

でも、朝も少ししか食べてないから、空きっ腹のはず。

吐かないためには食べたほうがいいのか?

はい、食べて失敗しました。

 

3ダイブ目:イマズニ

潜降していくと、カスミチョウチョウウオの群れ。

目立ちます。

 

頻繁に柄を変えるヤガラ。

シマシマだったり、無地だったり。

 

海中に入ったときはそうでもなかったのに通路を泳いでいると、いきなり流れが強くなりました。

一瞬でおにぎりを食べたことを後悔。

口元にせり上がってきます。

人のいないところで吐かねば…

ガマンして、みなさんから離れます。

久しぶりだから、うまく吐けずに、呼吸をするホースから逆流してきた!

でも、私は「海中で吐くプロ(そう命名されました、以前)」です。

肺に残ったわずかな空気を強くホースに送り込み、無事に呼吸ができるようになりました。

涙目で視界はボヤケてますが。

呼吸を整えていると

「大丈夫?」

とガイドさんが寄ってきてくれました。

これだけ海中に米粒が漂い、ホースから空気を強く吐き出す音がすれば気づかれてしまうか…

プロなのに。

でも、完全に離れるまではガマンできなかったけれど、大きな迷惑をかける場所では吐かなかった。

よかった…

 

大きなカメラを持ち込んでいるお客さんが多かったので、本格的な写真を撮りたいということですよね…

それなのに、米粒が写りこんでいたら申し訳ないじゃないですか。

私みたいに

「うまく撮れたらラッキー」

なんてのじゃないと思うので。

 

その後も何度も吐き、口の中をゆすぎたいなぁ〜と思いながら、海中を漂います。

ひとりだけ浮上できないので、一緒のグループの方々を道連れにするわけにいかない。

今日は日曜日。

明日帰るからこの3ダイブ目が最後というお客さんがほとんどでした。

無理をしたわけではありません。

浮上したいと言えば、私が浮上している間だけ他のガイドさんにグループを託すなりして、希望をかなえてくれたと思います。

しかし、揺れている船の上で全員が上がってくるのは40分以上あとになる。

それを待つのと、流れはあるけれどそんなにひどくはない海中であれば、海中のほうが酔わないと判断したので、そうしました。

 

最後に、ホヤをかぶったカニがいたそうです。

大きさ、小指の爪の半分に全員、大興奮!

私はそんな小さなものに焦点を合わせたら、また大変なことになるのでチラ見のみ。

 

部屋に戻って湯船につかり、麦茶をいっぱい飲んだら元気になりました。

さーて、何食べようかな。

島の猿 (SHIMA-MONKEY) - 久米島町/居酒屋 | 食べログ

店内の雰囲気も好き。

前回、苦味があっておいしかったシークワーサージュースが空きっ腹にしみる〜。

何回も吐いて、喉が痛かったし。

サッパリしました。

鶏もも島らっきょう串は、らっきょうのパリパリと肉のおいしさで、元気なら10本いけると思います。

揚げ出しじーまみ豆腐は、とろっとろ。

じーまみ豆腐はもともと大好きですが、これもおいしい〜。

ほのかな甘みで、私にはデザートでもいける。

ソーキ炙りは、揚げ出しとは違うとろっとろ。

コラーゲンを補給した気になります。

味付けもいい!

ふーチャンプルも食べたかったけれど、違うのにしてみてよかったです。

そして、いつもなら前菜程度のこの量で、すでにお腹いっぱい…

つまらん!

もっと食べたいものあるのになぁ〜。

酔わない体質になりたい。

私だって船に上がってから、今見た魚のこととか、みんなと元気に話したいよぅ。

 

続きます。