登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

三浦半島へ

今年もまた、いつの間にか梅雨明けしているというパターンなんだろうか。

東京はろくに降ってません。

地域で違いすぎます。

毎日の生活の場が水浸しになってしまう。

想像するだけで心が冷えます。

局地的に大量の雨が降り続く「線状降水帯」なんて言葉を聞くようになったのは、10年くらい前からでしょうか。

「何十年に一度の災害級の雨が…」毎年聞かれるようになってしまった。

ザッと夕立が降って、部屋の中からドキドキしながら稲妻を見て、雨が上がれば気温がちゃんと下がっている。

30年以上前の、そんな夏が恋しいです。

あまりに早い夏の訪れは、水不足も心配だし、来年の花粉量も心配。

マスクをつけている部分の肌荒れだって、ずっと治らないままです。

ほうれい線の内側、鼻の下から唇まで台形に真っ赤に荒れてプツプツができている。

マスクを外せるのは嬉しいけれど、この状態で外すのも気が重いなぁ。

ツレと三浦半島へ向かいました。

以前に行ったのは、なんと25年前。

そんなに時がたったのか…

そのときは砂浜で熟睡して、膝下がぶどうのように水ぶくれになり皮膚科へ行きました。

城ヶ島大橋を渡ってすぐの第2駐車場にとめて、さぁ、出発〜。

歩きだしの、最初の一歩がわからない(駐車場の中に遊歩道の入口があったのを見落とした)んだよなぁ…

と、駐車場を出て、きっとこっちだろうと歩きだします。

見たことない花です。

ツレがチャチャッと検索すると「アルストロメリア・アウレア」

へぇ。

覚えられる気がしない。

 

駐在所なの、これ…

 

城ヶ島灯台の手前で富士山がうっすら見えました。

 

城ヶ島灯台は上れないので、周りをぐるりしただけ。

 

なんか、厠(かわや=トイレ)もオシャレだなぁ…

なんの建物かと思いました。

 

海が青い。

ここは潜ったら、どんな海なのだろう。

高いしぶきをあげる海を見ながら、歩いていると…

なんだ、あの穴は。

このときのツレと私の認識の違い。

ツレ「あそこまで遠い」

私「すぐそこ」

ツレ「遠いのに、もうちょっとと言う…」

馬の背洞門 | みうら観光ガイド

以前、北アルプスの燕岳を登ったときも同じことがありました。

ツレは、初めての夜行バスでの現地入り、初めての北アルプスで標高差が約1,400mもある登山。

そしてお腹も痛かった。

「あそこに山小屋見えるでしょ。あとちょっとだよ」

私はあと1時間ほど(注:自分の足)だと知っていたのでそう励ましたのですが、

「あんなに遠いの… 全然ちょっとじゃない!」

登山する人あるあるです。

すぐそこ=30分

あと少し=1時間

疲れているときに、前から来た人に「山頂まであとどのくらいですか?」と聞かない方がいいです。

「すぐそこって言ったじゃん」ってなる。

私は絶対、人に聞きません。

たまに聞いてもいないのに言ってくる人いますけど、聞こえなーい。

おしゃべりしながら歩いていたら、やっぱりすぐ着きました。

なに、ここ~。

すごい景色です。

大きな穴から海が見える。

 

脇にある階段を上がって見下ろせば、確かに馬の背です。

そのまま階段を上がり、遊歩道へ。

ここでまた城ヶ島灯台方面へ行ってしまった。

気づいて戻って、城ヶ島公園方面へ。

 

途中に「うみう展望台」があります。

ここもいい景色でした。

 

影もとても美しかったです。

駐車場へ戻ってきました。

いい汗かいた~。

お腹もすいたし、お昼ごはんにしよう。

 

城ヶ島大橋を戻り、「紀の代(きのだい)」へ。

駐車場はかなり狭く、5台のみ。

紀の代 | みうら観光ガイド

まず、マグロの皮ポン酢がきました。

コリッコリ、ぷるぷるです。

中落ちのにぎり。

回転ずしのとは、脂の味が違う。

とろとろ丼の小鉢、マグロのスジの煮こごりがおいしいです。

煮こごり大好き。

とろとろ丼は、漬けもたっぷりのっていました。

ツレは、おまかせ寿司。

本マグロが3貫、ほかにメトイカやワラサなど。

満腹。

腹ごなしに、お散歩しよう。

 

ホテルへ行く途中にあった小網代(こあじろ)の森に行きました。

小網代の森について - 神奈川県ホームページ

「小網代の森入口」信号にスーパーがありますが、その下の駐車場が「小網代の森駐車場」となっていたのでとめさせてもらいました。

この森は、関東・東海地方で唯一残る自然環境だそうです。

森林〜干潟〜海までの生態系が開発されずに、ひと続きで残されているのは珍しいことなのですね。

あぁ~、緑の匂いが濃い。

八王子で39℃だった日ですが、ここは暑いけれど風が気持ちよくて、ずっと森のいい匂いがしていて。

何度も深呼吸。

それでも海沿いよりは蒸し暑く、半分で引き返しました。

 

スーパーで冷たいジュースを買って、ひと心地つきました。

今夜の宿へ向かいます。

続きます。