天気予報で日本地図を眺めていて気づいたのです。
愛知の真上に富山がある、と。
知らなかったのかと言われそうですが、知らなかったわけではなく、東京に住んでいれば、新幹線に乗って同じ距離感の県という印象で、今までふたつの県をつないで考えたことがありませんでした。
路線図を見ると、なかなか時間がかかりそう。
路線図見るの、好きです。
ピッカーン!
ひらめきました。
昨日、御在所岳から名古屋まで高速バスに乗りました。
バスセンターで下りたとき、近くに切符売場があり、
「へぇ〜、名古屋からこんなにバスが出てるんだ」
と、なんとなく写真に撮ったのです。
6番乗り場に「高岡」とあるではないですか。
氷見の近くの駅です。
昔、近視にきく鍼治療があると聞いて、真冬の富山へ行ったとき。
路線図で「氷見」と「雨晴」という駅名を見たとき、漢字と音、両方とも惹かれて電車でゴトゴト行きました。
そのとき見た、清々しく青い空と富山湾、雪をまとった立山連峰の美しさったら…
今日、氷見に行くと決めたとき、ハタチの頃に度肝を抜かれたあの景色を、なぜ今まで見に行かなかったのだろうと不思議に思いました。
その頃はまだ、手軽に写真を撮れるツールはなく「写ルンです」で写真を撮っていた時代です。
だから手元にその景色は残っていないけれど、何度も何度も思いだした風景。
今でも忘れられません。
「あの景色をキッカケに登山を始めました!」
と言えたらいいのですが、そうではないです。
そのとき、地元の方に
「魚がおいしいお店を教えていただけたら…」
教えてもらったお店の料理がおいしくて、でもお店の名前などは覚えていなくて。
今回、そのお店も探せたらと思っています。
氷見うどんのおいしさも、このとき知りました。
今でも大好き。
それにしても、あのときの景色は本当に美しかった。
あの稜線を、雪のない季節とはいえ、自分が歩けるようになるなんて。
ハタチの頃の自分に教えてあげたいです。
「ここを歩けるようになるんだよ」
氷見から先、どうやって東京へ帰るかは、着いてから決めようっと。
高岡からどこへ高速バスが走っているかを見てもいいし、青春18きっぷでゴトゴト東京へ向かってもいい。
2泊したら新幹線で帰らねば。
今夜は「ルートイングランティア氷見」に泊まります。
[公式サイト]ルートイン グランティア氷見 和蔵の宿 - 富山県氷見市の観光・ビジネスにご利用いただける多目的ホテル
氷見駅から車で10分というアクセス方法しか書かれていませんでしたが、チェックイン時間変更のためお電話したときに試しに聞いてみると…
夕方までなら、氷見駅からのシャトルバスがホテルの前に泊まるとのこと。
シャトルバスがない時間なら、タクシーで1000円ほどだそうです。
今日の行程は
➁同じホームで乗り換えられる名鉄で名古屋
③名古屋から高岡までは高速バス
④高岡から氷見へはJR
⑤氷見からシャトルバス
乗り継ぎがうまくいきますように!
名古屋からの高速バスは3列シートで快適でした。
空いていたので運転手さんが全員の座席をうまいこと決めてくださり、前後と隣は人がいない状態。
「こんなに倒れるんだ〜」と驚くくらいのリクライニングシートでした。
初めての道は新鮮で、バスだから目線も高くて、雨上がりの重たい雲をいだいた遠くの山々まで見えて…
北上するほど、空が暗くなっていきます。
ひるがの高原サービスエリア。
どんよりしてますね~。
名古屋から高速バスを利用すると、氷見の市街地へ行く路線バスの無料チケットがもらえますが、路線バスだと氷見駅に着く時間がよめないのでJRにします。
シャトルバスに乗れる方がいいと思うので。
乗り継ぎがうまくいき、氷見駅でシャトルバスに乗り込みました。
やった〜。
ロータリーで見ていると、やっぱり路線バスは出発時刻までにきませんでした。
予定どおり乗り継げて、湯谷温泉を出発してから7時間半。
無事にホテルへ到着。
湯谷温泉では朝方まで降っていた雨が出発のときにはやんでいて、高速バスに乗っているうちにどんどん暗くなり強い雨、高岡では濡れながらバスの降車場から駅へ歩き、でも30分電車に乗ったら氷見では降っていませんでした。
雲の目まぐるしい動きも見ることができておもしろかった。
潜ったら寒いだろうなぁ…
明日、あの景色を見ることができるだろうか。
続きます。