登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2024年秋 久米島へ その2

まだまだ夏の陽気が続く久米島

1週間前は気温が少し下がっていたようですが、今週は南の海上に4つもある台風の影響で湿った風が入り、再び気温を上げています。

朝の気温は24℃、最高気温は30℃近くなるという予報でした。

久米島のダイビングショップ / JiC久米島

今日もいい天気〜。

船長さんが休暇をとっているそうで、いつものっている船は出航しません。

タンクをおさめる、この穴が使い勝手抜群。

自然と、自分の器材をおさめた前に座るようになるので、決して広くはないボートの上で座る位置を求めて右往左往する人がいなくなります。

お客さんが中央にまとまっていれば、ガイドさんたちも動きやすいですしね。

 

今日はガイドさんとマンツーマン。

すっごく嬉しい。

1本目は久米島を代表するポイント「ウーマガイ」へ。

やっぱり、透明度いいなぁ。

15〜20mでしょうか。

大きな根をぐるっとまわります。

足元は水深25〜30mくらい。

中層を飛ぶように泳いでいきます。

下にハナゴイたちが群れてますね〜。

 

サンゴもイソギンチャクも、白いままでした。

もう少し水温が下がれば…

 

なにこれ、骨みたい。

尖ってます。

 

シコクスズメダイ

しっぽがシュッとしていて、かっこいい。

 

ハダカハオコゼ。

ペラペラしています。

 

私たちより10mくらい下の水深にいるダイバーたちの吐く泡がのぼってきました。

体にまとわりつきます。

くすぐってぇ。

 

骨が透けてるみたいな、タテスジハタ。

ちょっと、強面。

 

カスミチョウチョウウオの乱舞。

本当に乱舞です。

踊らにゃソンソン!

 

アカハタの目、きれい。

 

ユカタハタの水玉模様が好き。

 

ガムを踏んだ靴底みたいな、のび具合。

びよーん。

 

できたてほやほや、青のガイコツパンダホヤ。

「できたてほやほや」と書き始めて、オヤジギャグと思われたら恥ずかしいのからやめようとしたけれど、やっぱり書きたいから書く。

 

 

2本目「マンタステーション」

マンタがベラにクリーニングしてもらうためにくる根があるポイントです。

私は見たことがありませんが、一度に8枚のマンタが集まったこともあるそうです。

壮観だろうなぁ。

砂地の通路を泳いでいくと、潜り始めて3分たたずにマンタと遭遇〜。

このマンタが、サービス精神旺盛で!

何度も何度も、真上を通ってくれました。

手をのばせば届いてしまいそうなくらい近くです。

ワイドモードにしているのに、カメラの画面に収まらないこともあったくらい近い。

もちろん、さわっちゃダメ。

マンタが真上にいるときは、泡をあてちゃいけないので呼吸はおさえめにします。

潜る前は

「見れても見れなくてもどっちでもいいや〜。酔わなきゃいいのだ」

って思っていたのに、見たらやっぱり嬉しかった。

 

しっぽの先って、こんな断面なのね〜。

すぅっと細くなってるのかと思ってた。

カメラを買い変えたら細部までくっきり写るようになり、陸で拡大して見ています。

海の中では見えなかったこと、気づけなかったことが見つかり、陸に上がってからも楽しみいっぱい。

 

船に戻ろうとしてガイドさんが見つけた、極小のウルトラマンホヤ。

なぜ、これを見つけられる?

3つ合わせて、やっと小指の爪くらいになるかなぁって大きさですよ?

 

めっちゃ擬態してる、ウルマカサゴ

うっかり手をついたら大変。

どこに魚がいるか、わかりますか?

左下に頭、右上にしっぽ。

画面を横断しています。

 

あら、目の下にクマをつくってるメガネゴンベ

お疲れなのでしょうか。

 

港へ戻るとき、トンバラが見えました。

左に小さく見えている岩です。

このあと、約20年ぶりにあそこで潜れるんだ!

 

その前にお昼ごはん〜。

楽しみにしていた港のそばが、今回は食べられないことが判明…

平日は、ぜんざいなどはありますが、食事は休みなんですって!

潜るのは金曜日までなので、食べられないのか〜。

 

では「スリーピース」で食べよう。

水着のままでも、食べられます。

沖縄そばをつかったソース焼きそば

これも好きなんです。

おいしかった〜。

 

午後に潜るトンバラ。

20代の頃、ポイントに着くまでに吐き、海中でも吐き、すっごく気持ち悪いのに、目の前の光景がすごくて。

ギンガメアジの群れが、先が見えないくらいに連なっていたんです。

あれは衝撃でした。

忘れられない海中の景色のひとつです。

 

トンバラだ、トンバラだ。

港から20分弱。

近づいてきました。

「3本目なら吐いてもいい、波が高くないなら行きたい」

とリクエストしたのです。

明日から風が強くなるので「行けるなら今日だ」と、ガイドさんたちが3本目にしてくれました。

角度が変わると、岩の形も変わります。

どっから見てもかっこいい!

 

どぼん、とお尻から海へ。

お、言われたとおり下は深い。

岩に近づくにつれて浅くなるので、そちらへ泳いでいき、ガイドさんと合流。

 

海面、岩に砕けて散る波がきれい。

鹿島槍ヶ岳の双耳峰みたいです。

 

マダラタルミの成魚の群れがいました。

幼魚は黒白でかわいいけど成魚は地味なんだよなぁ〜、と眺めていたら!

2匹のギンガメアジが見えました。

「群れが近くにいるかも」とガイドさん。

少し待つと、マダラタルミの後ろからギンガメアジの群れが!

追いかけると群れが散ることもあるし、船から遠くなって戻るのがきつくなるので、流れのないところで待つと…

戻ってきた〜。

 

しかも、何度も目の前を横切ってくれるんですけど…

こんなに幸せでいいのかな。

 

イソマグロやロウニンアジ(GTと呼ばれています)も数匹いました。

ロウニンアジは、ギンガメアジの群れの中にもいたようです。

 

ありがとう。

今、ここにいてくれて。

またいつか。

 

船に上がる前には、グルクンの群れと遭遇しました。

グルクンを捕食するシーンが見られることもあるそうですよ。

青いラインが光ってきれいです。

唐揚げ、うまいんだよな〜。

 

今日は、マンタもギンガメアジも。

なんて欲張りな1日だったのだろう。

しかも酔わなかった。

 

今夜は「南島食楽園」へ。

昨日の「島の猿」や、今日の「南島食楽園」は居心地いいのです。

ひとりだとカウンターへ案内されますが、この2店はカウンターが独立してるというか座敷などと離れているので、静かに食事を楽しめます。

昨日、車海老を食べられなかったから、チビ車海老の素揚げがあれば頼もうと決めていました。

サクナ(長命草)のあえものは必ず頼みます。

海鮮丼は海ぶどうの下に、いっぱい刺身がのっていて大満足。

紅芋のチーズ揚げはデザートがわり。

 

あ、図鑑を持ってくるのを忘れてしまった。

夜がつまらん!

その日見た魚を図鑑で探すの、楽しみなのに〜。

 

明日から風が強くなります。

酔いませんように。

続きます。