登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

コースタイム

私は目的地に12~13時に到着するように計画を立てています。

何かあっても日没まで余裕があります。

余裕があるというのは本当に大事で、余裕がないからこそ焦りがうまれ正しい判断ができないことが多くなると思っています。

 

もっと速く歩けるけれど、あえてゆっくりめの計画にすることで景色をたっぷり楽しめるし、気持ちに余裕ができます。

そして計画より1~2時間早くなれば山頂でお昼寝(私の場合は、山頂でのお昼寝のために休憩時間をけっこう長くとるように、最初から計画しています)をしたり、私は1人で歩いているからこそかもしれませんが、数年かけて自分の理想の山歩きができるようになりました。

 

ガイドブックや地図のコースタイムは目安です。

そのコースタイムで歩けなければダメなわけではありません。

人は人、自分は自分です。

山歩きを始めたばかりでペースがつかみにくいなら「これくらいで歩ければいいのか」という程度の目標にしておけばいいのです。

 

速く遠くまで歩くことを競うものではありませんし、重いザックを背負って歩く人が偉いわけでもありません。

自分の体力・経験を知り、自分で計画を立てることができ(誰かと行くにしても、自分でも計画を立ててみましょう)ればいいのです。

下りが苦手なら、下りにかかる時間をコースタイムの2倍に想定していればいいのです。

みんな、それぞれの山での楽しみ方があり、それぞれの歩く時間で安全に歩ければいいんですよね。

楽しく無事に次の目的地へ着き、最終的に下山できればいいのですから。

その時間が、自分が立てた計画からよほど遅くならなければ上出来です。

 

「この山に登った」という記録のために登るのではなく、「この山に登ってこんなに楽しかった」と思えるために登るのだと思います。

ガスで真っ白け~で何も見えないとき、通過するなら山頂を通ることになりますが、展望を楽しむために登るなら早朝(1日の天気が同じなら、やはり雲が上がってこない早朝がいいことが多いです)にそこにいられるように計画を立てればいいのです。

  

自分が立てた計画通りにきっちり歩かなくてはいけないわけではありませんが、目的地への到着時刻は大体でいいので守れるといいと思います。

普通に歩いて計画どおり下山できるようになったとき、「山を歩くのに少しは慣れてきたんだな」と嬉しくなりました。

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