先日、母から新聞の切り抜きを渡されました。
山での遭難に関する記事でした。
記事の最後に、山で目立つ色について書かれていました。
水色でした。
山にない色だからだそうです。
確かにそうかも…オレンジや黄色などが目立つと思って、雨具などをその色にしたりしていましたが、山にこれらのカラーはあります。
特に紅葉の季節だと埋もれてしまうでしょう。
そこで、1枚だけ持っていた水色の服を今回は持っていきました。
ミレーのトリロジーシリーズ、明るいパキっとした水色です。
女性用は紺色と朱色しかなかったので、男性用を買いました。
気に入っていて、冬はよく着ています。
今日は冷え込み、半袖では寒かったので朝の30分だけ着て歩きました。
結論は、やはり目立ったようです。
今日も静かに歩きたいので、全員が出発してから30分後に私も出発。
いちばん先に出た、年配の女性に薬師岳山荘で言われました。
「朝、水色の服を着ていたでしょ? どこら辺にいるかな~って振り返るとすぐ分かるくらいに目立つわね」
と言われたので、新聞の記事の話をしました。
「帰ったら水色の服、買う!」
こういう人、好きだなぁ。
昨夜は、満天の星、流れ星、たくさん見ることができました。
今日も快晴!
視界が緑と黄色と青(快晴の空)でいっぱい。
こんないい道をゆっくり歩ける。
我ながらいい計画にしたなぁ…。
絶景すぎて、なかなか先に進めません。
標高2500m以下は、まだ色づき始め。
途中の間山は展望がいいです。
まだアップダウンもなく、緩やかな体に優しい登り。
普段もこんな感じだと息が上がらず、ペースをつかみやすいんだけどなぁ。
2時間かけて、400m標高を上げました。
北薬師岳に到着。
絶景〜。
お昼寝タイム。
さらに1時間ほどで、薬師岳。
そこには薬師如来像が。
おまいりして、のんびりお昼寝を開始しましたが
「おなかすいた」
「トイレ行きたい」
というわけで薬師岳山荘へ向かいます。
昨夜、スゴ乗越小屋で一緒だったご夫婦が
「薬師岳直下ですぐそばで熊を見れた」
というのでキョロキョロ探してみたのですが、いなかった。
新鮮なフンや、食べ散らかった松の実もあったけれど…残念!
平日の特権かもしれませんが、ちょっと周りと時間をずらすだけで、静かな山頂、静かな山歩きを満喫できました。
来週にはあっという間に色づいて、山は冬支度になるんだなぁ。