登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

四国一周 2017/11/9 その1

朝、鏡を見たら顔が黒い…シ、シミがでかく濃くなっている…

 

84番 屋島寺(実際は屋嶋寺という字でした)へ。

ホテルを6時20分に出発です。

昨日迷ったのが役に立ちました…ホテルから一本道で5分で到着。

昨日行っておかなかったら、朝の薄暗い中で迷って心細かったと思います。

そのとき悪くても、いいことにつながっています。

原付だと見落としてしまいがちな、あるき遍路のマークを見ながら探しておいたのです。

 

地元の方の朝のウォーキングコースになっていました。

この道を毎日歩いたら、そりゃ元気だわ…間違いなく。

いいなぁ、ウォーキングの行先がこんなすてきなお寺。

私ももちろん歩きます。

振り返ると、空が淡い桃色になっていました。

今日は朝からいい天気。

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ゆっくり歩いて25分で本堂へ。

山寺という感じで雰囲気がいい。

たぬきと鳥居がかわいい。

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はっ、1時間以上たっている。
ホテルへ戻り、汗だくなのでシャワーをあびて朝食をいただき、チェックアウトしました。

 

昨日行った83番 一宮寺近くの法然寺へ。

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雨が降っていて気が急いていたせいか、行くのを忘れたのです。

歩きだったらとても戻る気にならないけれど、原付なのでピューっと。

行って良かった。

涅槃釈迦の周りを囲み、嘆き悲しむ動物や人の像。

350円でこれが見られるの?

写真撮影は禁止なのでお見せすることができませんが、ぜひお寄りください。

なんだか異世界でした。

出たあとも、ぼーっとしてしまいました。

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おまいりしているとき、気づくと両手のひらを見つめていました。

私はたくさんもっているな、と思っていました。

必要なものはちゃんともっている。

失ったもの、手に入らないもののことは考えない。

この手にあるものに感謝を忘れない人生でありますように。

小さな頃だと「もっと可愛かったら」「鼻が高かったら」「頭が良かったら」「運動ができたら」に始まり、大人になっても「ないものねだり」ばかりしていました。

今は、100%ないとは言い切れないけれど、思わなくなりました。

あきらめたわけではなく、今のままでいいじゃないかと思えたからです。

無理しなくても笑いあえる人がいる、「そのままでいい」と肯定してくれる人たちに恵まれたからなのでしょう。

 

別格19番 香西寺へ。

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鐘をつかせてもらおう、とお賽銭を入れると、ち~~んといい音。

 

82番 根香寺(ねごろじ)へ。

どんどん高度が上がります。

海と島がたくさん見える!

瀬戸大橋だー。

中学の修学旅行で渡ったなぁ、懐かしい。

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20cmくらいの木彫りの万体観音。

あまりの数にびっくりして声が出てしまいました。

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紅葉がキレイです。

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それにしても見たことのない地名ばかりで標識をみているだけでおもしろいです。

鬼籠野(おろの)、鬼無(きなし)

興味を持って由来などを調べればいいのでしょうけれど、そこまでではなかったようです、当時は。

今、調べてみました。

鬼退治にまつわる話でした。

 

太陽でキラキラした緑の中を原付でのんびり走っていると、にやけています。

楽しいな、って自然と声に出ていました。

 

続きます。