登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

双六小屋

今まで何回泊まっただろう。

たぶん一番多いと思います。

この小屋に泊まればどこにでも行けます。

そんな大事な場所に建っているのです。 

北アルプス 双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘・わさび平小屋

 

f:id:yueguang:20200924150552j:plain

受付を済ませます。

検温をしてもらうのですが、何度計ってもLowと出てしまう。

強風なのに半袖でずっと歩いてきたからでしょう。

腕に触れるとヒンヤリ。

あったまるものをいただこう、と中華丼(と、手ぬぐい)も注文します。

到着順での案内になるそうですが、個室があと2部屋空いていて、プラス3,000円で相部屋(4人)でなく個室にできるとのこと。

するする!!

3,000円あれば中華丼のほかに、カレーもおでんもいけるな、ってちょっと思ったのですが、個室の快適さを想像したら…

 

f:id:yueguang:20200924150648j:plain

個室はとってもきれいな部屋でした。

3組布団が敷いてありますが、今日は私だけの部屋!

ザックの整理も着替えも、何もかも気兼ねなくできる。

朝出発が早い人に起こされることもない。

他人のヘッドランプの明かりに照らされることもない。

個室サイコー! 

 

トイレもきれいです。

排泄物をヘリで下ろしている、なんて想像しませんよね?

f:id:yueguang:20200924151630j:plain

 

双六小屋の乾燥室は、ハイパワーなんです。

あっという間にホカホカに乾きます。

何度助けられたことか。

真夏ならともかく、9月半ば過ぎるともう、汗でヒエヒエの下着やTシャツを着たら風邪をひきそうな気温です。

私は寒がりではありませんが、ダウン着ましたもん。

 

f:id:yueguang:20200924151004j:plain

中華丼はお腹の一角におさまりましたが、まだまだお腹が空いています。

もっと食べたいな。

でも双六小屋の夕食は確か、天ぷらだったはず…

楽しみ~。

 

ストレッチをしたりしていたら、夕食のお時間です。

温かい天ぷらが6種、ジャガイモや豚肉の甘辛などすっごくおいしかった。

こんな贅沢な食事、自分で背負いあげることなんてできません。

山でおいしい食事ができる幸せをかみしめながら、お腹におさめます。

f:id:yueguang:20200924151129j:plain

 

外に出てみましたが、ガスっていて真っ白けっけ。

夕焼けはもちろん、すぐそばの樅沢岳(もみさわだけ)すら見えません。

風もまた強くなってきました。

それにしても、今日はライチョウがいない。

双六小屋周辺では、今までほぼ毎回見れていたのになぁ。

f:id:yueguang:20200924163810j:plain

かわいいですよねぇ~、これは蝶ヶ岳で撮ったライチョウです

せっかくの個室ですから、のんびりごろごろします。

いくつか持ってきた地図を広げ、次に行く山を想像します。

本だと読んでしまったら終わりですが、山の地図は無限に見ていられます。

しかも薄くて軽いから、いくつでも持てます!

 

小屋は電波状況は良くないのですが、双六岳・樅沢岳どちらの方面でも、15分ほど上がればつながります。

一度だけ、爆弾低気圧のときに登山をしていて、あまりの悪天候にここで泊まることになったとき、この電話を借りて自宅へ電話をしたのですが、ジャンジャン100円玉が吸い込まれていき焦りました。

f:id:yueguang:20200924151440j:plain

 

朝ご飯は、遅めの6時。

f:id:yueguang:20200924151527j:plain

鮭って、ほんと白飯に合いますよね!

おかわりします。

 

続きます。