登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

御嶽山へ その3

6:10 出発

 

やっぱりすごい風。

摩利支天に行くつもりでしたが、登山道がもろに風をくらう向きでつけられているし、乗越(のっこし)を通るし…

乗越は風の通り道なのです。

ここでこんな風なら、乗越では体をもっていかれるほどの強さの風が吹くかもしれない。

来た道を戻るのは好きじゃないけれど、昨日の急斜面を登ることにしよう。

この道がきっといちばん安全。

昨日歩いているし、強風にさらされる時間も短い向きに登山道がつけられています。

摩利支天も剣ヶ峰も、また今度だ。

秋にでも来ようかな。


今回、全部は歩けませんでしたが、御嶽山の山頂部はとても広いのです。

東西1km、南北4kmなんですって。
他の山から見ても、台形の形をしているのですぐ分かります。
 

名前はわからないけれど、本当に雫がきれい。
 

真っ白な中を歩き始めましたが、雲がとれればこんな景色も見えました。
うわぁって思います。
本当にダイナミック。

 
急な斜面は下りより、登るほうがずっとラクですね~。
下りより時間がかからなかったと思います。
夜中、雨だったのに石は意外と濡れておらず、滑らなくて良かった。
 
向こう側に出たとたん、すごい風。
こっちを歩くという判断、間違ってなかったです。
 

 
6:40
避難小屋に着きました。
中もきれいです。

このあとは標高が下がるので、気温が上がります。
暖か下着は脱いで、風を防ぐためにカッパを着ます。
 

サイノ河原が霧でそれっぽい…
ひとりでいると、よけいに現実感がなくなる。
修験者のほら貝も聞こえます。
 
7:10 二ノ池山荘
 
これ、花じゃなくて木なんですよ。
白っぽい花が終わるとこうなります。

 
今はこんなふうなのに…

たまにこうやって雲がとれるんですよ~。
なら剣ヶ峰だけ行こうかな、と思ったのですが…
斜面を歩いている人たちのシルエットが耐風姿勢。

あそこはもろに風をくらっているんだ。
やーめた。
山頂で雲がとれるタイミングを待つのも寒いだろうし。
そこに行ったという記録より、見たことのない景色が見たいんです。
 

 
石室山荘のあたりから風も弱まり、暑く感じます。
ここのガレ場も歩きにくいな~。
 
雲海というか、雲の壁ですね。
わきあがっています。

 
修験者の方とも数人すれ違いました。

 

8:40 女人堂

 

次は、この道から行ってみよう。

 

しばらく歩くと、続々と人が登ってきます。

ロープウェイが始まったんでしょう。

 

行きも苦戦した木の階段、もっと湿ってる…

岩も濡れていて滑ります。

慎重に。

 

9:50 ロープウェイ駅

着替えて顔を洗いました。

ウェットティッシュやクレンジングシート、山では本当にお世話になりますが、流水の気持ち良さにはかないません。

本当にサッパリする。

流れる水で存分に顔や手を洗える贅沢を忘れないようにしたいと思います。

きれいな水がすぐそばにあるのは、当たり前のことではないのですから。

サンダルに履き替えて、さらに解放感。

レストランで焼きチーズカレーを食べました。

もうちょっと食べたいけれど、松本駅まで行こう。

 

 

前日の夜に出ていた、雨の予報は外れました。

髪が少々しっとりしたくらい。

山の天気予報は、なかなか難しいですね。

 

松本駅北アルプスの玄関口らしく、大きなザックを背負った人がたくさんいます。

「あの人はどこの山へ行くんだろう、どこの山から帰ってきたんだろう」

思うだけで楽しい。

山の日が近いということで、山小屋の手ぬぐいがたくさん飾られていました。

半分持ってるな…

 

キャラメルソフトクリーム、おいしかった!

上高地にあるホテルが、期間限定で出店していました。

濃厚なチーズケーキが有名です。

 

あずさでピューンと帰りました。

松本駅で時間があるから受けた足つぼ。

揉み返しがひどすぎる…

歩行時間短かったから、筋肉痛になるほどじゃないのに、それよりも痛い!