山の中で背の高い木々を見ると、樹海を案内してくださったガイドさんの話を思い出します。
木は、その高さと同じくらいの長さの根を地中に張り巡らしている、と。
地上に生えている部分だけ見たら太陽の光を奪い合うように高さを競っているように思えるけれど、地中ではその長い根でお互いを結び、倒れないように協力しあっているのかと驚いたんです。
手をつないでるんだ。
勝手な理屈で他の国の命や領土を侵害し、暮らしを破壊する国々。
争わずに手をつなげないものなのでしょうか?
山を歩いていると、
「自然の中を歩くだけ」
なんてことを楽しめるのは平和だからだなぁ、って思うのです。
10:00 融合平見晴台△570
相模湖の向こうには、陣馬山〜景信山あたりが見えます。
お腹すいたし、おやつタイムにしよう。
本を読みながら、芋けんぴをパリポリ。
やっぱり秋は、芋、栗、南瓜ですね。
梨と柿も大好き。
静かだなぁ。
30分も休憩してた。
そろそろ行きましょう、体も冷えてきました。
△730くらいまで登り、少し下ってまた登ったら石老山山頂です。
11:00 山頂
△702だったり、△694だったり少々幅があります。
こんな字を書いてみたい。
富士山と丹沢が見えます。
丹沢か…
そういえば最近登ってないなぁ。
今年中に行けるだろうか。
2022年もあと2ヶ月しかありません、早いものです。
丹沢は、春はスギとヒノキがすごい。
夏はヒル、対策がめんどくさい。
丹沢は私にとって、秋〜冬にしか登れない山なんですよね。
よ~し、頭の中で年内の登山計画を立てながら下山しよう。
すぐに分岐です。
地図を確認すると、篠原方面はずっと林道のよう。
林道が長いのはイヤだなぁ。
道が荒れてるようだけれど、慎重に歩くと自分に誓い(この誓いは破られます)、大明神展望台方面へ。
確かここ、見晴らしいいんですもん!
11:40 大明神△551
祠がありました。
風が葉を揺らす音が心地いい。
大明神から5分で展望台に到着。
あれ…
思ったほど相模湖が見えないな。
記憶違いか。
最後にここに登ったのは15年近く前?
それからたくさんの山に登り、美しい景色をいっぱい見てきました。
あの頃はきっと、自分で計画し、この展望が見えるところまで自分の足で上がってこられたことが本当に嬉しく、景色も割増でずっと残っていたのでしょう。
美しい景色に出会えることにも慣れてしまうのかもしれないけれど、感動する気持ちは忘れないようにしたいものです。
ベンチに腰掛けて、首をぐるりと回します。
空が高くて気持ちいいー。
そうだそうだ、ここから道が荒れてるんだった。
気を引き締めねば。
途中、いちばん景色がひらけました。
もしかして、ここからの景色の記憶だったのかもしれません…
12:20 大明神展望台入口
ここから5分ほど林道歩きですが、歩道がないので横を車が通るたび怖いです。
え?
ここは…
唐突に登山道ですか?
ピンクリボンがガードレールに結んでいなければ通り過ぎていました。
珍しく、道標ないし。
オススメしないってこと?
試しに行ってみよう。
林道が怖かったのもあり、ピンクリボンに安心して足を踏み入れました。
荒れてるって、ここのことか?
たしかに今までの歩きやすい道と全然違う。
笹が背の高さまであったり、土が掘り返ってたり。
これでもか! というくらいのピンクリボンの数です。
普段、藪漕ぎしてる人たちならなんてことないだろうが、さっきまでとの落差が激しい。
ピンクリボンが行く先に見えなければ、さっきのピンクリボンまで戻り、を繰り返し進みましたが…
やっぱり違っていたようです。
きっとここ、登山道じゃない。
なんのピンクリボンだったのか分からないけれど、入っちゃダメだったなぁ。
最後のピンクリボンで沢に出ちゃいました。
そばに林道へ戻れそうな箇所があったから安心しましたが、林道が見えなかったら心細かっただろうなぁ。
林道に上がれる道がないなら戻ろうと思いましたが、見回すと緩やかな斜面があり、林道までわずかだったので登りました。
時間をロスしたし、「ホントか?」と思ったのに道を外れてしまったのは良くなかった。
あんなに林道いやだーって思ってたのに、林道に出られたことにホッとしました。
いやがってごめん。
12:40か。
予定より遅くなっちゃった。
朝と違ってバスの本数も少ない時間帯(1時間に1本)だし、予定があるし、残念だが温泉に寄らずに帰ろう。
さがみ湖温泉うるり | さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト
途中で渡し船の看板を見つけました。
「これで相模湖駅まで戻りたい〜」と調べたら、運休…
その先にも看板があり、1キロ下ると書かれていました。
そこにはちゃんと運休の文字がありました。
下って船がなかったら絶望ですもんね。
朝、下車したバス停に到着。
今日も楽しかった。
次の山も晴れますように。