雨飾荘 | 自然に囲まれた源泉掛け流し温泉の宿|公式【ベストレート保証】
2泊目です。
山から下りてきました。
宿から歩いて3分、森の中の露天風呂へ。
湯温が保てなくなってきたそうで、本日で終了するとのこと。
宿も、来週で休業に入ります。
50℃超の源泉ですが、この気温ではね…
確かに、かなりぬるいです。
何時間入っても汗をかけなそう。
でも解放感はハンパなく、入れてよかったです!
そのあと、館内の大浴場で温まりました。
部屋の洗面所の蛇口から出るキンキンに冷えた水が、風呂上りにしみる~。
連泊にしてよかった。
山でバスの時間を気にするのがイヤなのです。
10年以上前、南アルプスで
「急げば、ひとつ前のバス(2時間に1本でした)に乗れるんじゃ?」
と焦った結果、登山口まであと1時間ほどの岩場で転倒して、肋骨を2本折りました。
呼吸をするだけで激痛だし、じっとしていても痛みは変わらないので、よたよた歩いて登山口までたどり着きました。
そんなのろい歩みでも、最終バスには間に合ったんですよね。
焦りそうになるとき、今でもこのときのことを思い出し、その気持ちをなだめています。
急いでいいこと、なんにもありません。
南小谷駅へ向かうバスに間に合ったとしても、汗びっしょりで約8時間かけて家まで帰るのもいやだ。
山でパンとチョコを食べたきり。
お腹すいた…
でも、夕食をおいしく食べたいので、ガマンしました。
下山後に、馬刺しも注文しておきました。
お腹がすいているときに買い物をしてはいけないのが、よく分かります。
長芋の養老蒸し、初めて食べました。
長芋をすりつぶして、蒸したそうです。
具は茶碗蒸しと同じ。
こういう初めてのものを食べるのが、楽しみなんです。
ぐっすり眠り、3時に目が覚めました。
大きな換気扇が回っているような…
台車をガーッと、すごい勢いで走って押すような…
そんな音が聞こえてきたのです。
障子を開けました。
…すんごい雪。
食べてそのまま寝てしまったので、大浴場へ。
1時間ほど、湯につかっていました。
それくらい温度が、私にはちょうどいいのです。
部屋に戻り本を読んでいたら、また眠っていました。
次に目が覚めたら7時。
これが最後になるのでもう一度、大浴場へ。
湯につかっていた若い女の子が
「夜中、すごい音してましたよね~」
そうそう!
台車を押して走るような。
雪と風の音だったんだね。
そして、一面銀世界。
山の上より、ずっと積もってんじゃん…
今日だったら登れなかったな。
いや、登らなかったな。
ひとり、延々と膝下ラッセルなんてイヤだ…
延々と温泉ならいいけど。
朝食です。
路線バスで5つほどバス停が過ぎた頃、雪なんてありましたっけ? と、白さのかけらもない風景に変わりました。
ちょっとビックリです。
あの雪景色が嘘じゃなかったことを示すように、車窓から見える北アルプスの山々はガッチリ白さが濃くなっていました。
2日前とは全然違う。
雨飾山もきっと。
これに乗れば糸魚川へ行けるんだ。
1両のかわいらしい車両です。
松本駅で、なんか食べて帰ろう。
久しぶりにあそこにしようか。
この時点で、店の名前は思い出せていません。
何度も行っているのに迷いながら到着。
東京にもあるんですけどね。
松本でしか行きません。
そして、とうじそばのコースを毎回頼んでしまいます。
いろいろ食べられるから。
ひとりだと、コースがいいです。
しゃもじについている焼き味噌がおいしくて好き。
お蕎麦をかるくしゃぶしゃぶして、汁といただきます。
そのあと、お店の方が雑炊を作ってくださり…
ふぅふぅしながら今まさに食べようとしたところ、冷たい蕎麦が運ばれてきて
「しめたてなので、冷たいうちにどうぞ」
ハイ。
先に蕎麦をいただき、雑炊でしめました。
松本に来るのも、今年はこれが最後です。
来年の山のシーズンまで、さよなら~という気持ち。
小谷のお土産。