登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

2023年初夏 久米島でダイビング その3

私だって本当は光が海にジャンジャン降り注ぐピーカンの日に潜りたい。

でも、雨や曇で波が静かならそれでヨシ…

欲張らないのです、快適に潜るためには。

 

今年の久米島の梅雨は、ほとんど雨が降らなかったそうでダムの水位が下がっており、昨日から節水が呼びかけられたそうです。

でも、これから数日間は、梅雨明け前の恵みの雨が降りそう。

昨日までは毎日雨の予報だったのに、トータルで数分しか降らなかったけれど、今日からは!

と思わせるスコールっぷりでした。

バチバチバチッ!

水着から出た肩に当たると痛いくらい。

 

1ダイブ目:トンバラザシ

昨日も潜りましたが、おもしろかったので同じでもいいんです!

最後に水深5m前後の棚(海底に広がる平地のこと)があると、動きながら&魚を探したり楽しみながら、安全停止ができるので好きです。

 

この魚、もしかして…

高知県柏島で毎回見るマダラタルミではないか?

柏島ではほんとに小さな幼魚しか見たことがないけれど…

この写真なのですが、上がホホスジタルミの幼魚、下がマダラタルミの幼魚です。

ガイドさんに聞くと、やっぱりマダラダルミの若魚でした。

やったー!

こういうのに気づけると嬉しいです。

 

ウミウシストリートでは、昨日と違うユキヤマウミウシ

 

なんだ、あの大きな動くものは!

視界の端に何か捉えました。

スィーッと寄っていくと、瞬きするごとに体の色を変えて動く大きなタコ。

 

今日はタイマイだ~。

カメとタイマイの違いは、いくつかあります。

タイマイはくちばしが尖っていてちょっと怖い顔、甲羅の下がギザギザ。

 

船へ上がる前にも、またタコ。

小さな山のようになっていて、ガイドさんに教えられても、焦点がなかなか合いませんでした。

 

 

2ダイブ目:シチューガマ

ここも一昨日に潜りましたが、今回は違うコースで。

 

しばらくは中層をふよふよ泳ぎます。

泳ぐといっても大してフィンキックもせずに、流れに身をまかせてるというか…

海面も海底も見える、そんな空間を泳いでると、無重力感で気持ちいい。

ギックリ腰になるのが怖くて一生バンジージャンプができない私が飛べるのは、海の中だけです。

 

穴の中へストーンと落ちてゆくのは同じ。

振り返ると、穴の入り口の色がステキです。

 

イソマグロがいる!

グルクンの群れにアタックしていきました。

素早く逃げるグルクン。

でもちゃんと同じ方向。

秩序って美しいわ〜。

 

サザナミヤッコです。

このグラデーションのような色合いが好き。

光を当てたときと…

 

光を当てないとき…

どちらもきれいです。

海の中では青が強いですね。

 

ぽかっとあいた穴へ落ちていきます。

見上げると。

 

ウミヘビが寝てます。

全然動かない。

 

真ん中の黒いのが、クロヘリアメフラシ

ガイドさんってすごいよなぁ…

2cmくらいですよ。

どうしてこんなの、見つけられるんだろう。

 

2ダイブ目からスコールになりました。

水不足が解消されますように。

海から上がると顔にバチバチ雨粒が当たりますが、いくらでも濡れていいという解放感がたまらなく、ボートでもずっと屋根がないところにいました。

普段の生活でこんなに濡れることないですもん。

雨風強いならレインウェアを着ますから。

 

さて、お昼休憩です。

昨日ほど長い時間ではないけれど、体も冷えたし、沖縄そば(小)をまたいただこう。

一緒に潜った方に島バナナをもらいました。

 

3ダイブ目:ウーマガイ

ここも昨日潜りましたが、毎回同じではないですからね。

 

私は酔いやすいので、毎回、いちばんにボートからドボンし、いちばん最後に上がります。

今回もパパッと準備して、お尻からドボン。

潜降を始めると、視界の端にニョロニョロ。

「大蛇?」と思ったほどの、ともかく今まで見たことのない太さのニセゴイシウツボでした。

耳抜きもソコソコ、追いかけて穴の中へおさまるまでを見届けて振り返ると、ボートが見える範囲だったので、ガイドさんが潜降してくるまでそのまま観察。

ぶっといわぁ。

口の中も水玉模様なのね〜。

よくいる黄色✕茶のウツボではなく、白✕黒なので、なんかスッキリきれい。

 

いや~、もう見える景色が全部きれい。

 

沖縄では超レアらしい、ベニゴンベ。

サンゴの中にはさまってるのってたいてい写真撮れないのですが、撮れてる!

 

真っ黄色が鮮やかなギチベラ。

 

このポイントでは、まだまだ小さなサイズのキンギョハナダイが乱舞していました。

大きくなってね〜。

 

くるんと仰向けになり、ワシャシャシャシャと雨粒があたる海面を眺めます。

なんてきれいな景色だろう。

そして音楽のよう。

 

 

今日はどこで食べようかな〜。

島の猿に行きたい!

電話すると録音が流れ、私が行った翌日から私が帰る日まで、臨時休業だって…

ん〜、どうしよう。

とりあえずイーフビーチホテルに向かっていくと「なーんちゃって居酒屋 銀太郎」さんがありました。

聞いたことある。

ここにしてみよう。

オーナーが高校球児で、楽天の選手もよく来るらしいです。

オススメから3つ頼みました。

まず、海ぶどうの手巻き寿司。

海ぶどうとマヨネーズも合うのね〜。

手前は、つき出しの刺身です。

炙り軟骨ソーキは、トロトロにとけた脂がお皿にくっついているほど。

チビエビの素揚げもおいしい。

でもひとりには、ちょっと多いな…

 

スコールの中、宿へ戻ります。

毎日、麦茶や野菜ジュースを買ってお世話になっているファミマでお土産を物色。

帰ったら沖縄そばをつくろう、紅しょうがいっぱい入れて。

あの出汁の匂いが好きです。

ちょっと沖縄そばを食べたいときには、こんな商品も。

おにぎりも沖縄でしか見ないものが多いです。

 

続きます。