登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

小学2年生の姪っ子、初めての高尾山へ

「え~、山なんて行かないよ~」

何度誘ってもつれない返事だった姪っ子。

どういう心境の変化なのか、一緒に行ってくれると!

 

小学校の授業で作文を書いたときのこと。

テーマは自由だったのに、姪っ子の題材は

「山はこわい」

行ったことないのに、なぜー?

今度、読ませてもらわなきゃ。

おじいちゃん(妹と私の父)も「行きたい」と言い出したので、登りはケーブルカー、下りはリフトをつかうことになったので、ほとんど歩きませんが…

父は乗り物全般、ケーブルカーやリフトも好きなのです。

姪っ子とキャイキャイ楽しそうにしている姿に、こちらも嬉しくなります。

 

ケーブルカーの急勾配に驚いていました。

31°だそうですから。

「こんなとこ登れないねぇ〜」

くるくる大きく変わる表情。

いつまでこんな顔を見せてくれるのだろう。

 

ケーブルカーを下りて、霜柱を見つけた姪っ子。

手でそっとすくおうとしています。

「おばあちゃんのお土産にするの」

かわいくて悶絶です。

 

毎年、ここで必ずおまいりしています。

「腰痛平癒」と「健脚祈願」

腰も脚も本当に元気でいてほしい。

 

権現茶屋の前を通ると

「お腹すいた」

姪っ子と父が同時に。

団子を見たからでしょうが。

黒と白、どちらもおいしかった~。

もう少し暑ければ、ソフトクリームも美味なのです。

 

正月ってやっぱり、気持ちが浮き立ちますね。

「いい年にしたい」と、前向きになるからでしょうか。

 

薬王院の大きな天狗に

「うわぁ~、おっきいねぇ」

と声を上げたり、ポーズをまねっこしたり。

神妙な顔しておまいりしてました。

何をお願いしてるんだろう。

誰よりも長いし!

 

おみくじをひこうということになり、ジャカジャカ振って出たのは「凶」でした。

気をつけろってことですね。

でも「誰も助けてくれない」とか、救いようがないじゃないの…

冷蔵庫に貼って、戒めにします。

たまには、誰かが助けてくれたら嬉しい。

 

山頂近くなり、張り切りだした姪っ子。

どうした?

「頂上着いたら、お菓子食べるのー!」

さすが、私の姪っ子です。

食べることがいちばん。

 

前の日に、300円でお菓子を選んできたそうで。

自分が食べる前に惜しげもなく、くれるんですよね。

私、こんなに心広くない。

子どもの頃も今も。

 

テルモスに持ってきたお湯で作ったホットカルピスを飲んで一息ついてから、富士山とご対面。

富士山を見るのはもちろん初めてではないようですが、真っ白いのは初めてだったのか

「きれいだね~」

と、ずっと見ていました。

富士山に、ママもパパも私も登ったことある(妹の旦那さんも一緒に、3人で登ったのです)んだよ。

「え! 登れるの?」

登れるよ。

ゆっくりゆっくり歩いていけば必ず着くんだよ。

この前の夏に登ったとき、小学生くらいの子たちも頑張ってたよ。

「登りたい」

夏までその思いが続いたら登ろうね。

山は行きたくないのに行くところじゃないからね。

 

さて、どうかな~。

飽きっぽいので、夏まで覚えているかどうかも怪しい。

でも、富士山に登ることができるんだ、ということを知っただけでも違うと思うのです。

富士山に登りたくなるタイミングって、人それぞれですもん。

何かの節目だったり、願いをかけたり、ノリだったり。

 

リフトで下山しましょう。

ケーブルカー乗り場を少し行ったところがリフト乗り場です。

姪っ子も父も、ケーブルカーより、リフトの方が気に入ったようです。

開放感ありますしね。

もリフトの方が、のんびり感が漂っていて好きです。

 

姪っ子がずっと楽しそうで嬉しかった。

山で食べるおやつ、最高だよね。

それが目的でもいいんです。

「また行こうね」と約束しました。