登って潜って、月をみて。

生きていれば、こんな景色に出会うことができる。こんなに幸せな気持ちにさせてくれる。

南アルプス 仙水小屋

 

布団がふっくら太陽の香りで感動…

「明日はきっといいご来光だよ」

小屋番さんにそんな言葉をかけてもらった上、この布団!

幸せ過ぎる。

完全予約制の山小屋なので、つめこまれることもなく快適に眠れました。

いつもこうだといいのになぁ…

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左奥の山頂が白い山が甲斐駒ヶ岳です(右は北岳

この日の夕食は、みんなで外に出ていただきました。

心地よい風の音を聴きながらの食事は、ゆっくりかんで味わうことができました。

ご飯はふっくら、おかずもいっぱい、味噌汁も具沢山。

ここは旅館ですか?

でも周りは山。周りにいる人たちも浴衣ではなく、登山服。

不思議な感じで、笑ってしまいました。

 

南アルプスNET 山小屋情報 仙水小屋

あと…文句を言っている人もいましたが、ここのウリだと私は思っていることがあります。

朝、けっこう強制的に起こしてくれるのです。

ここには下山してきて泊まる人は、あまりいないのでは?

これから甲斐駒ヶ岳に登る人のための山小屋です。

甲斐駒ヶ岳の山頂は9時過ぎると、雲の中に入ってしまうことが多いそうです。8月下旬に登ったときに、そう教えていただきました。

せっかくだからいい景色をみてほしい、それなら4時(3時30分のときもありました)に朝ご飯を食べてすぐ出かければ、途中の峠でご来光も見られるし、山頂で素晴らしい展望に出会える。

そんな配慮で朝食の準備をして送り出してくれるのです。

一体、何時からご飯を炊いてくれているのでしょう。

寝ぼけて前後に揺れながら正座して、お膳からおかずを食べているご夫婦がいておもしろかったなぁ。

 

出発のとき「朝早くからおいしいご飯をありがとうございました」と伝えたら、笑顔で見送ってくれました。

 

余談ですが、ここの登山口に到着するまで朝早くから

新宿~甲府   高速バス2時間30分

甲府~広河原  バス2時間

広河原~北沢峠 バス30分

続けてバスに揺られすぎて腰の痛みがすごかった(歩いてダメそうならすぐ下山するつもりでしたが)のですが、仙水小屋で眠り翌日元気に全身を使って歩くことができたせいか、途中で「カクン」と体の歪みが正しい位置に戻ったような感覚があり、痛みが全くなくなりました。

激しい運動ではなく、ゆっくり歩ける全身運動。

自身の健康のためにも、山歩きはずっと続けていきたいと思っています。